蛭子能収 (地獄に墜ちた教師ども)
今日たまたまTVをつけると路線バスで指定時刻までに指定場所へ着くことが出来るか・・・っていう内容の番組をしていた。
それに出ていたのは蛭子能収さん。結構若いなあ・・・と思いつつ観ていると2008年に放送されたものらしい。
現在は認知症になられたそうですがお元気なのでしょうか?
そう言えば、昔蛭子さんの本の感想を書いていたはずだ・・・と探してみるとありました。
以下は2006年に書いた感想です。
(1981年発行)
「ガロ」「Jam」「ピラニア」に1974年~1981年に掲載された短編作品が載っている。
この作者の場合、漫画作品より本人自身の方が有名なのではないだろうか?
時々、TV出演しているが・・・何ともいえない独特のムードの人だと思う。
所謂「漫画家」というイメージではない。
そのへんでぶらぶらしているおっさん?というイメージか?(ごめんなさい!・・・笑)
こういう雰囲気の漫画を私が持っているのは訳がある。
実は通信販売で作者名とタイトルが面白かったということと、「青林堂」から出ているというそれだけの理由で買ったのだったと思う。(何しろ、古い話なのでよく覚えていない・・・笑)
当時はまだ、「蛭子能収」という人物を全く知らなかったのだ。
・・・で、本が届いて・・・どう思ったかというと、
よく覚えていないのだ。たぶん、好みのものではなかったのでがっかりしたのだろう。
その後、TVで作者が出てきた時、そういえば、本を持っていたな~。
とは思ったけれど読み返す事はなかった。
今回20年以上たって、読み返したのだが・・・
面白いのかどうか正直言ってよくわからない。
ただ・・・一気に全部読んでしまった。
私はつまらないと思うと読まない(読めない?)性格なので、
読んでしまったということはどこか魅力があるのだと思う。
何故かすぐに暴力をふるい、血がガバーっと噴出したり首がぽろりと落ちたり・・・
バックには時々意味も無くUFO?が飛んでいるし、
パチンコだのマージャンだの競艇だのギャンブルネタが多いし・・・
何故か背景に「標語」?みたいなものが書いてあったり・・・
とにかく訳のわからない「蛭子ワールド」なのだ!?
この本の最後に「南伸坊」の解説が載っているので一部抜粋してみる。
なんだかわかんないけど面白い、
というようなものほどコワイものもないが、
なんだかわかんないけど面白いものほど面白いものはないのだ。
蛭子能収のマンガが面白いのは、
それが我々の抑圧された欲望である夢でありつまりは人間の不思議さを、
かいま見せてくれるからにほかならない。
あの作者から受けるイメージそのまんまの訳のわからない?不思議な?作品である。(笑)
以上、16年も前に書いた感想だけど、たぶん今再び読み返しても同じ内容になるんだろうなあ・・・と思います。
蛭子さん、いつまでもお元気で長生きしていただきたいです。