小豆はかり
天井の上でパラパラと小豆をまくような音が聞こえ、その音がだんだん大きくなる。
それは「小豆はかり」が小豆を計っているのだ。
う~~~ん。
小豆を計ってどうするんだろう???
料理でもするのだろうか?
いや、「小豆はかり」は、あくまでも小豆を計るだけで、
料理をする妖怪は別にいるに違いない。
昔の家では天井裏で色々な音がしていたのだろうか?
ねずみの足音だったり、そのほかよくわからないけれど、きっと何か音がしていたのだろう。
「ねえ、かあちゃん、何か音がするよ」
「あれは<小豆はかり>が小豆を計っているんだよ」
「ふ~~ん、な~んだ、そうだったのか~~。おらも小豆食いてぇ~」
・・・などという会話がされていたのかもしれない。
なんだか、<日本昔話>っていう感じだよね。
あの時代は、時間がゆ~ったりと流れていたのではないだろうか?
今、天井裏で音がしたら、現代人は何が居ると考えるだろうか?
泥棒?ストーカー?それとも・・・?
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