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激戦業界に撃沈

コロナ禍で4年生になった学生さんたちの就活が
中盤を迎えています。

複数内定を得て、
それでもより志望度の高い企業を目指して頑張っている人

意中の企業から内定を得て活動を終了した人

全滅続きで、危機感が大きくなって焦っている人、

などなど、いろいろなケースを目にします。

苦戦が続いている人の状況もいろいろです。

1)対策はよくできていても、激戦業界のためうまく進まず
落ち続けている人

2)ESや面接の対応が適当で、ポイントがずれているため
結果につながらない人

3)希望する仕事に固執してしまい、なかなか他が見られず
手持ちの企業が亡くなってしまった人

「通過しない」という結果は同じなので
落ち込んでいる人が多いのですが、

1)の場合は、業界の幅を広げたり、中小企業に目を向けていくと
通過し始めることが多いです。

2)の場合は、早々に手を入れないと、
これからも同じ結果を繰り返すことになるので、
すぐに添削を受けてほしいところです。

3)気持ちはとてもわかるのですが、
選考はどんどん進んでいて、エントリーは締め切られていますから
第二志望群と割り切って、エントリーだけでも幅を広げてしておくことを
おすすめします。

「うーん」と、うなってしまうのが、準備不十分のままで
大手激戦業界を受けまくっているケースです。

毎年、食品や出版は大人気です。

どこを受けているか尋ねると、
だれもが知っている企業が10社近くが挙げられて

中小や抑えの業界も受けているか聞くと、
「そんな余裕はありません」と大手のみに注力してしまっています。

結果10社出しても1社も通過しないという事態が
往々にして起こります。

業界への思いは強くて
「本当に行きたいんです」というのですが

「OGに話を聞いたりした?」  「いいえ」

「会社の商品を他社と比べたりしている?」 「いいえ、そこまでは」

「どんな商品があるか知ってる?」  「HPはみました」

この時点で、通過が難しいことを感じてしまいます。

その企業への熱意は、第3者がわかるように示さないと
どんなに志望の気持ちが強くても伝わりません。

聞こえのいい言葉を並べて、企業への思いを述べても、

実際には「何もしていない」状態だと
企業側はそれが自分の会社への熱意だと受け取ります。

企業研究を十分にしていないため、
当然、漠然とした内容のESしか書けず、
なかなかESが通過しません。

またESが通過して、1次面接に進む人もいます。

ESが通過したことで、
「自分にはちょっと頑張れば可能性があるでは?」
と期待が大きくなってしまい、

ハキハキと感じよく答えることで、乗り切ろうとする人もいます。

印象はとてもいいのですが、
やはり話の内容が非常に薄いため、
2次面接以降に進むのはむずかしくなります。

一概には言えませんが、超大手人気企業は4回くらい面接があります。
1次面接で、「結構いけるかも」と思うのは時期早々です。

実際大学のOGがいる企業は、
頑張れば、可能性は十分あるので、

準備不足で受け答えが浅いときは
さらなる企業研究をして臨むよう強めに勧めますが、

「1次面接が通過したらOGに聞いてみます」
「ちょっとあとでHPで確認してみます」
「コンビニで1つ買ってみます」

とのこと。

実際、どうするかを決めるのは本人ですので、
それ以上は踏み込めませんが、
せっかくESが通過したのに、
非常にもったいないと思います。

やはり、その学生は1次で落ちてしまいました。

激戦業界を望む人は、
ぜひ「できることすべてをする」くらいの勢いで
企業研究してください。

HPと説明会の内容だけで進むことはほとんどありません。

そして、現状を客観的にとらえる目を持ってほしいです。

自分の研究が足りないのか?
難易度の高い企業ばかりを受けているのか?
難易度の高い企業には、どこまで深く取り組まないと通過できないのか?

的確に把握して、
足りないところを補強していけば、通過の可能性も高まります。

せっかく補強できる対処法があるのに、
面倒だからとスルーして臨めば
何も持たずに丸腰で臨むのと同じです。

3年生のみなさんは、

1年後、こうした状況があちこちで起こっていることを
心にとめて、この1年の就活に励んでください。

もっと正しく状況を把握して、準備して臨んでいたら
内定を得られたかもしれないのに・・と思うケースが
多くて本当にもったいないと感じています。


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