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【漫画】僕の息のおと、聞いてよ。 #2
第2話「自分の居場所をつくるおと。」
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注意:ここのすぐ下のページ最後のコマのスマホ画面内に、差別的な文章があります。(該当箇所、読み飛ばしてもストーリー上、問題ありません)
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制服と概念
今回は高校の制服をゆづきくんがゲットして着て登校した話です。
僕は中学高校と、スラックスすらなくって、「いいな、、いいな、、」って思いながら描いてました。
個人としてはスカートでも全然良かったんですけど、この「スカートでもいい」は「僕可愛いからスカート履いてもいい」に起因する考えです。
当時はツイッターなどで、会社や学校などではオタクを隠してる女性が、外向きの服を着ることを「女装」と言っていたこともあって、「トランスジェンダー」を知らなかった中学高校時代の僕は、まさに「女装してる」がしっくりきて、「みんな女装って思ってるんだ」って性別違和を納得してた節もあります。
でも、ひとたび「スカート履いてる=女子」って当たり前のように前提として接せられると、無理でした。
違うなぁ、と。
そうじゃないのにな、と。
でもそう思ってると周りの人に言うと、本気で「変」と言われると肌で感じていたので、もっともっとふりふりな服を着ていってました。
それで「僕かわいい!!でも自分は女子ではない!!なんだこの分裂!!」となってました。
今考えれば分かる。
自分のジェンダーと、世間のジェンダー規範と、外観表現がごちゃ混ぜになっていたのだと、後々分かったトランス男子です。
ゆづきくんは、最初のページで、上着の合わせの向きに安心してます。
そして、初日だから頑張ったけど、きっとネクタイは毎朝結ぶのが面倒くさくなって、着けないようになるでしょう。。
服装など表現は、みんなそれぞれの「これがちょうどいいライン」があるのだと思ってます。(ノンバイナリー表象も同じく)
安全に応援できるアーティスト?
好きなアーティストが、自分や誰かが持ってる属性や特徴を揶揄したり、「自分のファンの中に存在しない」といった発言をしたりするのを見ると、悲しくなるし、ガッカリしちゃう…
ってことがよくあるなぁ、と思って、バックラッシュ以降は、「いい曲かも」「いい音だな」と思っても、セクシュアリティや人種などなどについてどういう発言をしているかを調べてから、応援するかを決めるようになりました。手間、、ではある。
なので、「安心して応援できるアーティストってなんだろう?」って、この第2話を描くときに考えてました。
そしたら、ペン入れが終わって、仕上げをする段階で「コロンブス」MVについてのニュースが飛び込んできて、わぁ…
あのニュースの関連で
「コロンブスみたいに、過去に英雄だったけど、今は再評価されてタブーになった人物リストが欲しい」
って誰かの発言が流れてきて、それについても考えたんですが…
人権とかって暗記科目じゃないから、人物リストよりも、視点を変えて考える癖をつけるとか、なぜ評価が時代によって変わるのかとか、一生脳みそをアップデートしていくぞ、とか、考え方を手に入れた方が良いんじゃないかな、と思いました。
手間ひまとか、時間をかけるって大事なんじゃないかなぁ…
漫画「僕の息のおと、聞いてよ。」は隔週更新してます。
次話もよろしくお願いします〜!