【親の猛反対から応援へ】私の留学説得術
私は高校生で語学留学、大学で正規留学と2回留学をすることになりましたが、親に留学を切り出した時の話をしようと思います。初めての留学まで海外経験は0の純ジャパでした。
私の両親について
海外進学するような人の親って、「両親本人に海外赴任や留学経験があり、両親が英語を話せる。それ故に子供の留学にも寛容だ」と思う方が多いのではないでしょうか?
実は私の両親は全くそんなことなくて、海外に興味があまりないこともあり、海外旅行の経験すらあまりないです。
どちらも外資勤務ですが、英語は堪能ではありません。20年ほど前は外資系入社時の英語力のハードルが低かったのもあり、対して英語話せなくても入社できたようです。
父は家からアメリカ支社と会議をするので声が聞こえますが、バリバリの日本人の英語です。母も自分の英語はTOEIC500点ぐらいだと認識しているようです。
両親も英才教育に興味は全くなくて、「とりあえず学校の英語の授業についていければいいよ」というスタンス。
そんな超普通の両親なんです。そんな両親を私がどうやって説得したのかを書こうと思います。
最初の相談
留学は2回することになりますが、実は留学は3回切り出しました。
1回目は中学3年生の時。専攻を入学後に決める北米の大学に憧れて、海外大へ行きたいと相談しました。
アメリカは治安面で心配していたので、当時はカナダの大学を調べていました。
私もよくやったなと自分で思うんですけど、なんとプレゼン資料を作りました。
これをとりあえず母親にパソコンを見せながら紹介しました。
もちろん中3で海外経験ほぼ0の子供がこんなことを言い出すわけですから、母には泣いて反対されました。
反対する理由として一番大きかったのは、「そんなに遠くに行く必要がない」というもの。
親が留学に反対する理由でメジャーなのは、
・経済的理由
・遠くへ行くことの心配・不安
かなと思うんですけど、後者だと親が精神的な理由で反対するため、説得しづらい気がします。前者は自分でも親でも簡単に解決できないので、説得以前に”いかに奨学金をゲットできるか”にかかってしまいますね。。
とりあえず、私も大学までは3年以上時間がある段階でしたし、母に猛烈に反対されて気後れしてしまい、諦めるというか保留という形になりました。
ただ、海外大にはその後も興味があったので、高2でもう一度両親に切り出すまで、ずっと頭の中にはありました。
一応IELTSの参考書も親に内緒で高校入学と共に手に入れました笑
2回目の相談
2回目に留学を切り出したのは、高2になってすぐです。
通っている高校経由で短期留学プログラムのお知らせが来たので、それを見せつつ留学を切り出しました。
高校からのお便りで多少の安心が得られたこと、高校に留学経験者がいて生徒本人と家族の話を聞く機会があったこと、高校側も全面的にサポートしてくれたこともあり、思いのほか両親はすんなり賛成してくれました。
特に留学経験者の両親が、「子供を留学させてよかった」と感慨深く語っていたのが私の両親の印象に残ったようです。第3者の話を聞くのは重要ですね。
高校からのパンフでは短期留学がメインでしたが、せっかくなら長期で行きたいという私の思いを理解してくれて、半年間も留学させてくれました。
ちなみに当時はコロナ脱出期?で、渡航にワクチンパスポートや機内でのマスク着用が必須と規制がありつつも、入国に隔離がいらない、留学先のカナダではマスクが必須ではない、海外旅行はまだだけど留学などの長期滞在が増えてきたなど、少しずつコロナの終わりが見えてきた時期でもありました。
3回目の相談
3回目は、私が海外大に行きたいという相談です。
実はこれが最も簡単だったというかすんなり行きました。
カナダの留学の帰国数週間前とかに、母と電話している時に切り出しました。
私が「留学先でIELTSの授業を受けている」「カナダで帰国前にIELTSを受験したい」と相談した時点で私が海外大を考えていることに、母は気付いていたようでした。そのため「IELTSの勉強するのはそういうことだよね」という感じで、驚かれませんでした。
帰国後も正式に両親に海外大へ進学したいと言いましたが、「いいよ」とあっさり言われて終了。それよりも、どの国にするのか、どの大学にするのか、エージェントは利用するのか、などを両親は既に心配していたようでした。
親を説得する成功要因
私は一度留学を猛反対されるも、2回とも留学することになるので、説得は一応成功したと言えると思います。
1つ目
成功要因の1つ目は、信頼できる立場からサポートを受ける・留学情報をもらうこと。
私は在学中の学校でしたが、大手の留学エージェントなどでも可です。
語学留学だと可能な方法ですが、大学留学だと「大手」エージェントが君臨しているわけではないので、難しそうです。
2つ目
2つ目は、留学経験者と話す機会があり「留学」が両親にとって現実味を帯びたこと。知り合いに(短期でも、昔の話でも)留学経験者がいれば、どんな感じだったか聞いてみるといいと思います。
そして、私はこれに加えて、留学エージェントに初回の無料相談をお願いしました。初回なのにどんな学校がいいか、生活スタイル、ホストファミリーについて、大まかな費用、渡航まで何をするべきか、渡航はいつ頃になるか、など留学の大まかなことを全部教えてくれます。
結構留学が決まってからエージェントに相談するケースも多いかと思います。でも両親に留学がどんな感じが少しでも理解してもらうために、検討段階でエージェントにとりあえず話を聞いてみることをおすすめします。
エージェントに加え、大都市では留学フェアも開催されているので、時期が合えば参加してみるのもおすすめです。
ここまでが「私が初めて留学するのに説得した方法」です。
ここからは、私が大学正規留学とだいぶ真剣な留学になった時の成功要因ですが、語学留学や交換留学など他の留学形態にももちろん応用できます。
3つ目
3つ目は、すでに留学経験があったから。
両親は「こんな海外経験0の子が海外大行けるかどうか?」と心配していても、「一応留学経験はあるよ」という状態になるのです。
ここで海外に縁もゆかりもない子を脱出します。
そして前述のとおり、母が海外進学に反対した大きな理由は「遠くへ行くことの不安」でした。
私が半年間留学している間、家族側も「子供が遠くに行く生活」を経験していました。半年と大学の4年間は違いますが、それでも「子供が留学するとどうなるのか」を体感できるわけです。
海外進学が初めての留学じゃないだけで、2度目以降の挑戦はハードルが下がります。もし、海外進学を考えていれば、短期でも団体でも、学校のプログラムでも何でもいいので、可能であれば「留学した」という実績を作るといいと思います。
私が知っている人で海外進学する人も大半は長期・短期関わらず、留学経験があります。海外旅行ではなくて、「1回でも留学したことがある」という人が多かったです。
4つ目
そして成功要因2つ目は、海外進学に必要と言われる英語力を培ったから。
実力がついてこないと、説得する上で間違いなくハンデになります。「((正規)留学したいというくせに、英語はできないでしょう?もっと英語ができるようになてからまた考えなさい」と非常に理にかなった主張で反対されてしまうのです。
でも本人が熱心に英語を勉強していたり、実際にテストを受けて英語力が伸びてきたら、親も子供の努力を肯定的に受け取るはずです。
海外進学に必要な英語力はIELTS6.5や、TOEFL80点以上と言われています。これは英検で言うと準1級以上で、高校卒業レベルの英検2級では足りません。つまり海外進学に必要な英語基準を満たすだけで、+αの英語学習をやっていることが分かります。⚠️海外大出願に英検は使えません。
なので、私がIELTS6.5を取得した時点で、家族から少し認めてもらえたというか、本当に海外大行きたいんだと伝わったようです。
場合によっては、英語力が足りなくて、コミカレや語学学校を経由することもあるかもしれませんが、口だけではなく「頑張って英語を勉強しているという姿勢」がアピールポイントです。
おまけ
そして成功にはつながりませんでしたが、一番最初のプレゼンも良かったと思います。純ジャパとして生きてきて、親も海外経験が無い場合は、そもそも海外とか留学について知識が無いことが殆どです。
そこで、そもそも留学で何するのか、なんで留学したいのか、海外大は日本とどう違うのか、留学費用の目安など、自分なりに考えたり調べたりして、熱意をアピールしましょう。
親が泣いてしまう子供に弱いのか、子供がやりたいということを応援してあげたい系なのかで方法が変わりますが、私は後者だったので、できるだけ明るく(?笑)、「なんて海外大は素敵なんだ!!」みたいな雰囲気で紹介しました。(失敗に終わりましたが笑)
前者の場合は感動的な手紙とかいいと思います。(経験談じゃないので効果は分かりません💧)
最後に
私が留学を説得した方法を紹介しました。あくまで私の話なので、ケースバイケースですが、少しでも参考になる点があると幸いです。
普通の親というか、子供を想ってくれている親なら、子供がやりたいことを応援したいと思う親が多いと思います。
なので、個人的には感情にアピールする方法よりは、実力や経験など合理的に判断できるもので説得するのをおすすめします。
そして両親は当初「海外なんていやいや」という姿勢でしたが、今となっては妹にも留学を勧めるほどに。やはり経験者が身近にいるだけで、両親の考えも大きく変わりますね。
最後まで読んでいただきありがとうございました:)