『スピッツの歌詞に出てきそうな言葉しりとり』をしてみた件。
香川の直島に旅をしに行った。
春のうららかな日差しが気持ち良い3月の下旬。
「頼むから旅行中くらいは花粉、酷くならないでくれ」と祈るあまり、1日1回で長く効く薬を1日に2回飲んだ。
そこまでしてベストコンディションで楽しみたかった旅行。
ただ、今回のエントリーは普通の旅行記、ではなくて
「旅行中のしりとり」についてのものだ。
その名も
『スピッツの歌詞に出てきそうな言葉しりとり』
である。
小学校の頃からスピッツが大好きで、
自分なりのプレイリストやライブを想定したセットリストを作ったりするほど、
マイナーな曲まで聴き潰してきた15年余。
同行者もスピッツが好きということで、
直島の澄んだ景色に心も洗われた僕たちは、
島内を移動するバスの中、しりとりに勤しんだ。
まず、"スピッツっぽい言葉"とはなにかというと、
それは
「なんかエモい」
という言葉に集約されるのかもしれない。
(好きすぎると、語彙力がなくなる傾向にある。)
その定義は個人によって違うし、もちろん、賛否両論はあるとは思う。
草野マサムネ氏の描く世界に到底追いつける気はしないものの、素人の遊びとしてこの記事を楽しんでいただけたら。
「じゃあ、スピッツの歌詞に出てきそうな言葉でしりとりをしよう」
という合図で始まった、このしりとり。
せっかくなら、とスマートフォンのメモに出てきた単語を書き連ねることにした。
のように、『スピッツっぽい』とされる言葉をただひたすらに挙げていくだけの時間が流れる。
直島に来てまでやることなのか、と言われたら
そうではないのは重々承知なものの、「旅」は不思議なもので、
言葉にできない勢いやノリが必ず着いて回るんだなと実感した。
のように、(自分ら的に)クリティカルな並びが続くと
「おぉ〜!」となるわけで(基準はわからない)
だんだんと、自分たちに草野マサムネ氏が降りてきている(?)のではないか、という気分になってくる。
のように、難しい単語、かつ"それっぽい"ものを
スッと出せた時の達成感はものすごく、
「あぁ、マサムネさんもいい歌詞が浮かぶ時ってこんな感じなのかな」
と言った気分になる。
なんて自己肯定感の高まるしりとりを開発してしまったんだろう、と
ガタガタと走る島内バスに揺られながら思う。
30分以上言葉を出し続け、なんと89個の言葉が羅列された。
接続詞や副詞も含めていたこともあり、
普通のしりとりだったら絶対に出てこない言葉が並ぶ。
そう、そこに並ぶ言葉たちがすべて『スピッツっぽい』のだ。
周りの誰が反対しようと、そう見えてくるのだ。
ただのしりとりで出てきた単語なのに、
歌詞の卵のように見えて、もはや愛おしく思えてくる。
その後に、
「この言葉で歌詞を作れるんじゃないか」
という流れになったのも、ごく自然だったように思う。
実際に出された単語を繋ぎ合わせて、歌詞を作ってみた。
テーマは、下記のように整えた。
もう、このストーリーを考える時点で頭のネジは数本抜けていたと思う。
ただここまで来たら、もう止まれない。誰も止められないのだ。
メモに書き出してある単語をチェックリストにして、歌詞を作っていく。
改めて見返してみると、本当にくだらなくて、素晴らしくクリエイティヴな時間を過ごしていたなと思う。
(ここでクリエイティブという表記でなく、あえて”ヴ”にしているのは、音楽雑誌好きな人ならわかってくれるだろうという一抹の期待を込めている)
正直、歌詞を組み立てるのに時間はかからなかった。
本当に自分に草野マサムネ氏が降りてきているんじゃ(以下略)
そして完成したのが、『ボルシチ』という曲。
いかがだろうか。
「スピッツの新曲です!」と言われたら、2秒くらいは信じてしまうような気はしないだろうか。(圧)
…しないだろうか。
ちなみに、しりとりの中で出てきた単語を抽出してみると、このようになる。
いかがだろうか。
意外とストーリーになっている感じが面白い。
個人的に気に入っている部分は
という部分。
ヴェールといえば、『白』のイメージがあるが、
ここでは、嘘によって汚れてしまっている。
そのヴェールを白く塗り替え、見た目を良くする。
しかし白く見えているのは表面だけで、所詮は"塗り替え"でしかないのだーーー。
…そろそろ訳がわからなくなってきたので終わろうと思う。
さて、今回、なんとも言えない充足感とともに幕を閉じた、
『スピッツの歌詞に出てきそうな言葉しりとり』であるが、
ぜひ皆さんも好きなアーティストをテーマに、やってみて欲しい。
思いの外、時間はあっという間に過ぎていくし
単なる「しりとり」が、何倍も楽しくなる。
次は、『スピッツが夏にリリースしそうな歌詞に出てきそうな言葉しりとり』を開催したい。
(終)
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