【新しい働き方実験】首都圏に住んでいても、子どもがいても、離れた地域のプロジェクトに関わることは可能か?
この度、ランサーズ社が運営する全国フリーランス共創コミュニティ「新しい働き方LAB」の第4期研究員として参加することになりました。
この記事は、ランサーズ新しい働き方LAB「研究員制度」に参加する過程で、私個人が行う「働き方実験」の計画書としてまとめたものです。
◆実験の目的と背景
私は岐阜市出身で、市役所の広報にいるときに、もっと岐阜の人に岐阜を好きになってもらえたらと思うようになりました。
その後岐阜を離れ、川崎市に転居してからもその気持ちは変わらず、何か岐阜の役に立てることはないかと、個人での発信などに取り組んできました。
また仕事で、全国のさまざまな地域で観光の取り組みをする方々に取材をさせていただくうちに、さまざまな地域で活動する方に貢献できるようなお仕事ができるようになりたいと考えるようになりました。
そして昨年フリーランスになり、地域でのプロジェクトにいくつか関わらせていただくことができました。
岐阜や東海地域のプロジェクト。
募集を見たときに初めて出会った地域、熊本県南小国町でのプロジェクト。
ただ、なかなか思うように幅を広げられていないのも事実です。
地域のプロジェクトで求められているのは、そこに移住して関わることという場合がやはり多いです。
もちろん、そうでない場合もありますが、より高いスキルが必要とされる傾向があります。
それでも何とかして地域のプロジェクトに関わろうとしたときにも、すべてがリモートではなく、現地に行く必要が生じることも多いです。行くためには、その間の子どもの世話をどうにかしなければなりません。
これまで、岐阜への出張では、夫に世話を頼んだり、連れて行って実家の母に世話を頼んだりしてきました。また南小国町にヒアリングに行くときには、先方からもぜひというお言葉をいただき、夫と子どもにも出張に同行してもらいました。
こうしたやり方には、家族の協力も必要ですし、日程調整も必須。お仕事先の理解も必要です。
現状では、息子と離れるのは1泊が限界だし、月に何度も行くのも、たびたび連れて移動するのも難しい。また、息子が急に熱を出しても、代わりがいないので行くしかなく、夫に全てお任せしたときもありました。
また、これは離れた地域のプロジェクトに限りませんが、夜のミーティングやイベントへの参加は、リアルではほとんど無理、オンラインでもなかなか大変です。どうしても出席したいものは、息子が近くで遊んでいる状況でなんとか入りますが、途中で「まま!」とカットインされます。放置すると泣いたり怒ったりで余計に大変になるので、対応せざるをえません。また、寝かしつけの時間と重なるとどうにもならず、その寝かしつけにも時間がかかってしまいます。
人数の多いチームでのプロジェクトの場合、チームに日程をあわせなければなりません。副業で関わる方が多い場合、どうしても夜のミーティングが中心になります。
それでもやはり、いろいろな地域で活動する方に貢献したいし、いろいろな地域のプロジェクトに関わる仕事をこの先ももっとできるといいなという気持ちは変わりません。
行き詰まりを感じていたときに見つけたのが、今回の「新しい働き方LAB」での、静岡県掛川市に関わる企画でした。
この企画を通して、どうしたら自分の状況で離れた地域のプロジェクトに関われるのか、実験したい。それを今後の仕事にもつなげていきたいと考えました。
◆検証したいこと
首都圏に住んでいても、子どもがいても、離れた地域のプロジェクトに関わることはできるのか明らかにしたいです。
そして、そのためにどんな工夫が必要なのかを明らかにし、今後の仕事に生かしたいです。
◆活動の概要
今回は静岡県掛川市にある共創型コミュニティレジデンス「ポートカケガワ」の指定企画「【まちづくり実験室】まちの拠点から、ヒトが喜ぶコト・モノは開発できるのか? ~まちの図書室、まちのお土産、まちのアートを作ろう~」に参加させていただきます。
私は「まちの図書室(本づくり部門)」に参加させていただくことになりました。この部門の主な活動は次の二つです。
①ローカル情報誌「kakezine vol.2」の発行
昨年の取り組みの中から生まれたのが、ローカル情報誌「kakezine」。
掛川市の魅力を独自の視点でおもしろおかしく伝えよう、という趣旨からポートカケガワが主体となって創刊され、とても良い反響があるそうです。このvol.2の発行にチャレンジしていきます。
個人的には、ぜひ掛川市で取材して記事を書けたらうれしいと思っています。
全体の企画や校閲にも携わってみたいです。
②学生向けライブラリー「まちの図書室(仮称)」の開設
ポートカケガワはもともと「子どもたちに残したい場所をつくろう」という思いからスタートしており、その具体的な形として「学生向けのライブラリー」を作りたいと考えています。
ライブラリーに収める本の冊数はおよそ1,000冊を想定しています。
自分の経験を生かせる場面は少なそうですが、周りの皆様に学びつつ、選書などに携われたらいいなと思っています。
◆アウトプット・成果
①ローカル情報誌「kakezine vol.2」の発行
②学生向けライブラリー「まちの図書室(仮称)」の開設
◆スケジュール・進め方
①ローカル情報誌「kakezine vol.2」の発行
②学生向けライブラリー「まちの図書室(仮称)」の開設
部門のオンラインミーティングに参加したり、個人で作業をしたりしながら進めていきます。
また、「ポートカケガワ」全体でのスケジュールもあります。
ミートアップのどこかには参加する予定です。単独、子連れ、家族全員、のいずれかの形で考えています。
◆その他
掛川にはまだ行ったことがありません。昔、仕事で出張が入りそうになり、調べ始めたら中止になった記憶だけがあります。
そんな掛川が、この企画を通して、自分にとって思い入れのある、会いたい人がいる、行きたい場所のある地域になっていったらいいなと思います。
この先、そんな地域を少しずつ増やしていきたいです。
今回、いちばん興味があり、自分の経験を生かせそうな企画を選びました。
会社員時代は、紙媒体にずっと携わっていましたが、フリーランスになってからはなかなか機会がありませんでした。紙媒体ならではの魅力を楽しめたらいいなとも思います。また、ZINEのつくり方を学んで、いつか自分でもつくってみたいです。
この機会に、経験やできることの幅を広げていきたいです。
そして、この企画を通じていろいろな方に出会い、フリーランスとしての生き方や仕事への姿勢、人生全体についてなど、さまざまな考えや姿に触れて学びたいと考えています。
プロジェクト開始早々、夜のオンラインミーティングに連続して出られず、個別にプロジェクトマネージャーさんたちとミーティングを設けていただくなど、お手数をおかけしてしまいました。
でも次は、子どもが近くにいながらも夜のオンラインミーティング参加に挑戦してみる予定です。
自分はご迷惑をおかけする一方になってしまわないかという不安がわき続けてはいますが、何とか少しでも貢献したいという思いもあります。
挑戦の中で、自分なりに貢献できるやり方を見つけていきたいし、それを実行していきたいです。(とはいえ、自分の挑戦のために、チームの皆様にご迷惑をおかけするのはできるだけ避けたいのですが。。。)
今回の参加を、自分のやりたいことに向き合い、自分の方向性を考え、それを実現していく具体的なやり方の一端を見出すことにつながる機会にできればと思っています。
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