リノベーションスクール@岐阜 アフターレクチャー。
確かに、本間さんはすごい人だった。
リノベーションスクール@岐阜 アフターレクチャー
講師:本間貴裕(Backpackers’ Japan創業者)
トークセッションモデレーター:青木純(リノベーションスクール@岐阜スクールマスター、株式会社まめくらし代表ほか)
日時:2020年1月23日(木)19:00~21:00
場所:レンタルスペース カグチカ(岐阜県岐阜市美殿町17番地 安田屋家具店地下1階)
参加費:無料
2019年8月に開催された第1回リノベーションスクール@岐阜の、アフターレクチャー。本間さんは、最初にオープンしたゲストハウス「toco.」の事業計画書をパワーポイントで出して見せてくださった。文字が一つ一つ見えるほどの大きさではなかったけれど、一項目ずつ解説してくださった。100~150人に見せてブラッシュアップしたという。
「なぜやりたいのかとか、お店で何を出したいのかとか、人に聞かれているうちにだんだんぶれていく。でも実際には、一度形づくると戻せないものが多い。頭の中でクリアにするためにも文字に起こした方がいい」と本間さん。その中でも企業理念、「なんのためにやるのか」ということを考え、メンバーとすりあわせるのに一番時間と労力を使ったという。他に、市場分析や収支計画も綿密にされていた。そうしたことの交わるところに、一本通る筋道「Red Thread」があると本間さんは話す。
私も事業計画を書いてみたいと思った。今のところ自分で事業を始めるわけではないけれど、自分の思っていることを整理してみたい。「Red Thread」についても考えてみたい。
ただ本間さんといちばん大きく違うのは仲間がいないことだ。本間さんは、宿を運営する仲間と「一緒にご飯を食べること」が大事だとお話しされていた。採用の基準も「一緒にご飯を食べたい人」だと。
どうやって仲間をつくったらいいかわからない。そもそも、今日もどなたにも話しかけられず。(ただ昔お世話になった方が声をかけてくださって嬉しかった。)この先も、誰かを巻き込むイメージは全然浮かばない。
ただ、このブログではインタビューをさせていただいている以上、誰かのご協力なしには成り立たない。どうしたらご協力いただいた皆様に、協力してよかったと思えるだけのものをお返しすることができるのか。私にとってはきっとそこからなのだろう。そしてまずは自分一人でも、協力したいと思ってもらえるだけの動きをすること。
リノベーションスクール@岐阜のユニットのひとつによる、ゲストハウス事業の計画が進んでいるというお話もあった。私はリノベーションスクールには参加できなくて、様子もいまひとつわかっていないけれど、今日のお話の中の具体的な部分とかが参考になったということなのかな。
すぐ落ち込んで引きずってしまう私は、毎日一緒にご飯を食べたい人と思ってもらえる気がしない。宿泊業はあまり向いていない気がする。でもゲストハウスは好きで結構あちこち行ったので、岐阜にまた新しくできるのは楽しみだ。
お話の後半では、出てくる事業の規模がどんどん大きくなっていった。青木さんは本間さんのことを以前からよく知っているそうで、トークセッションでは本編では出てこなかった本間さんのすごさがさらに明らかになっていった。
そして最後に青木さんは、来年度以降も継続していくことが大切だとお話しされた。柴橋正直岐阜市長が、行政はプラットフォームビルダーであるべきだと話していたのは大切な言葉だと。市役所でもいろいろな立場の人が参加しているけれど、その風通しがよくなって、プラットフォームビルダーとしての動きが加速すれば、飛躍につながると。
いろいろな地域でリノベーションスクールを開いている青木さんにはよく見えているようだ。風通し。私の知る限り、少なくとも数年前まで市の組織は硬直していた。アイデアや思いのある若手職員がいても、それが大きな動きにはつながらなかった。きっと今も、意見を聞かれること、自分で考えるということに慣れていない職員は多いのではないかと思う。一方で、活躍の場を市役所の中での仕事以外のところに求めている人もいるように思える。
とはいえこのことに関して今私ができることが思い浮かばないので、言いっぱなしになってしまって心苦しいのですが…。
リノベーションのようなことは一部の人がわいわいやっているだけだと思われてはいけない、周りの人に伝えてください、とも青木さんはお話しされていた。それなら少しでもできるかもしれない、と、この記事を書いてみる。