たまたまこうなった。【ひねくれ育児日記】
1月から働くことになった。もともと預ける予定だった保育園は閉園が決まっていたのだが、通える範囲の認可外保育園で1箇所だけ、空きのあるところがあった。他に選択肢のない状況ではあるが、以前見学に行って悪い印象はなかったので後ろ向きな気持ちはない。今月半ばから慣らし保育が始まる。
保育園に書類を提出しにいくと、園長先生がいろいろと説明してくださった。なかなか馴染めない子もいるという話になったが「のびのびしているので、大丈夫だと思います」と息子を見ながら園長先生は言った。説明の間、園のおもちゃで遊んでいた息子は、いつの間にか遊びながら園の他の子と見つめ合って、一緒に遊んでいるような雰囲気を放っていた。
ちょっと、嬉しかった。
「のびのび生きる」という言葉から遠いところにいる母に育てられている息子が、のびのび育ってくれているとは。
とは言えそれは、私が自分の考えに自信がなく、息子のやることにあまり口出しできないからという、負の理由からきている部分もあるのだろうと思う。(危険なときと、明らかに人に迷惑をかけるときは止めているつもりだが。)100パーセント素晴らしいとは思えない。
1歳10ヶ月になった息子は、ぺらぺらとよく喋る。というと少し語弊があるが、一語とか二語の文をひっきりなしに喋っている時がある。最近は歌まで歌い始めた。男の子は言葉が遅いようなイメージを持っていた私にとっては驚きだった。
子育ては、親がやったことが全て結果になって返ってくるわけではない、こちらが一生懸命、何か伝えたり教えたりしようとしても、思い通りにいくわけではない、と常々自分に言い聞かせている。
ぺらぺら喋るのも、別に私が上手に教えたからとかいうわけではない。たまたまそうなっただけだ。でも、喋るということは、明らかに何かが全然だめだったというわけでもないのかもしれない。それがありがたく、ちょっと嬉しい。
ずっと一緒にいるのも、もうお終いだ。そう思うと、息子がより可愛く見えてきたりもする。
しかしその反動で、「もう無理」と思うくらい辛くなるときもある。
だからもうあまりいろいろ考えずに、いつもの通り過ごそうと思ったりする。
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