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韓国競馬 リーディングサイアー(9/20現在)

韓国競馬の2024年リーディングサイアー情報です。外国産馬・内国産馬に分けて紹介します。

外国産馬

1位:HANSEN(米、2009)

2009年のアメリカ産馬で、現役時代は2011年ブリーダーズカップジュヴェナイルなど重賞3勝を含む9戦5勝。北米トップサイアー・Tapitの直仔です。

2013年に韓国馬事会が購入し、翌2014年は83頭に種付け。以降も安定して牝馬を集め、近年は毎年100頭以上と交配しています。
グレードレース優勝馬こそそれほど多くなかったもの、高い複勝率を誇り2020年、2023年に韓国リーディングサイアーを獲得。2021年産からは今年のダービー馬은파사랑(ウンパサラン)を輩出しました。

代表産駒
은파사랑(EUNPA SARANG、ウンパサラン、牡3)
勝ち鞍:2024コリアンダービー
섬싱로스트 (SOMETHING LOST、サムシングロスト、牡4)
勝ち鞍:2023スポーツソウル杯、2024コリアスプリント5着

2位:COWBOY CAL(米、2005)

2005年のアメリカ産馬で、現役時代は芝・AWで活躍。G1勝ちはないものの、2008年ハリウッドダービー2着、2009年ターフクラシックS2着など堅実に結果を残しました。父Giant's Causeway、母父はSeeking the Gold。

2016年に韓国に輸入されると、翌2017年はいきなり153頭と交配。その後も4年連続で100頭以上に種付けしましたが、近年はストームキャット系らしい気性難がやや敬遠されたらしく、2023年は61頭と最盛期の半分以下に落ち込んでいます。2022年・2023年と2年連続でサイアーランキング2位。

代表産駒
와우와우 (WOW WOW、ワウワウ、牡5)
勝ち鞍:2023世界日報杯
빈체로카발로 (VINCERO CAVALLO、ヴィンチェロカヴァロ、牡3)
2024コリアスプリント6着

3位:TO HONOR AND SERVE(米、2008)

2008年のアメリカ産馬で、2011年シガーマイルH、2012年ウッドワードSとG1を2勝。ウッドワードSでは後のBCクラシック優勝馬・Mucho Macho Manを下しています。父はBernardini。日本ではオールドベイリーが2018年に室町Sを勝っています。

2017年に輸入され、2年目の2019年には164頭に種付けしました。以降も安定して牝馬を集めています。
2020年の産駒から現韓国最強馬・글로벌히트(グローバルヒット)を輩出。そのグローバルヒットだけで産駒の獲得賞金の約1/5を稼ぎ出しています。

代表産駒
글로벌히트(GLOBAL HIT、グローバルヒット、牡4)
勝ち鞍:2023コリアンダービー、農林畜産食品部長官杯、2024KRAカップクラシック、ヘラルド経済杯、YTN杯

日本競馬関連

日本調教馬関連では、フェデラリストが5位、テスタマッタが14位、クリソライトが35位、イングランディーレが100位。
フェデラリストは今年のダービー2着馬・월드드래곤 (WORLD DRAGON、ワールドドラゴン、牡3)を輩出しています。

国内産馬

1位:GYEONGBUDAERO(2009)

現在の韓国産サイアートップは、2014年の年度代表馬・경부대로(GYEONGBUDAERO、ギョンブデロ)です。こちらの記事でも取り上げていますので、競走実績はこちらをご覧ください。

全体のサイアーランキングでは20位。父が2012年~2017年、2019年、2021年と過去7回リーディングサイアーを獲得したMENIFEE、母父が1994年BCスプリントを制し、日本ではホッコータルマエのブルードメアサイアーとして知られるCHEROKEE RUNという血統です。

MENIFEEの国内産後継種牡馬として期待され、最初の4年間は50頭前後に種付けしましたが、期待ほどの成績は収められず、近年は種付け頭数が激減。昨年には一時死亡したとのニュースが流れましたが、後に誤報と判明しました。
産駒の中では최강쏜살 (CHOEGANG SSONSAL、チョガンソンサル、牡6)が釜山のクラス1で堅実なレースを見せています。

2位:POWER BLADE(2013)

2位はご存じ、2016年三冠馬の파워블레이드(POWER BLADE、パワーブレード)です。全体ランキングは24位。

父は例によってMENIFEE、母父は1991年ハスケル招待Hを制したLOST MOUNTAIN。一応5代先までさかのぼるとTurn-toがいますのでTurn-to系ということになりますが、HaloもRobertoもいないので日本には馴染みの薄い血統と言えます。

三冠馬ということもありやはり馬産地の期待は大きく、2年目の2020年には韓国産馬としてはかなり多い71頭に種付けしました。昨年のリーディング59位から今年は大きく順位を上げており、今後の活躍に期待が持たれています。

3位:JIGEUM I SUNGAN(2009)

3位は2012年のダービー馬・지금이순간(JIGEUM I SUNGAN、チグミスンガン)です。全体ランキングは34位。通算成績は25戦13勝でダービーのほかに2012年の大統領杯2着、翌2013年もグランプリ2着とトップクラスで堅実に走りました。

父は2004年の天皇賞・春を制したイングランディーレ。2年目産駒となった本馬で大きく名を上げました。母父のMujaazifはAlydarの直仔という血統です。

韓国産馬らしく、種付け頭数は初年度22頭、2年目23頭の後は一桁~10頭台を行き来していますが、2016年産の심장의고동(SIMJANGUI GODONG、シムジャンギコドン、牡8)が2021年の大統領杯で韓国産馬として初めて父子でG1を制覇。8歳となった今年もオーナーズカップ2着、コリアカップ6着としぶとくトップクラスで奮闘しています。






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