2023/08/14 barca vs getafe
引いていく相手への対抗策は?
ALINEACIO
バルセロナの【ラ・リーガ23-24シーズン】最初のスターティングメンバ―は、新戦力のギュンドアンやロメウが出場したものの、主力のマルコス・アロンソ、セカンドGKのイニャキ・ペーニャ、新加入のイニゴ・マルティネスの3選手は未だ選手登録できていない状況でした。
今シーズンはリーグ開催前の多くの親善試合で、4-2-3-1の左SHは、ギュンドアンやガビなどの、主に中盤でプレーする選手を起用し左SBを一列上げる形を取ってきました。
今節はその左SHにはギュンドアンを採用。左SBにはバルデを採用しました。
試合開始直後、左SBバルデを一列上げ、左SHのギュンドアンを内側に位置する、3-2-5の形に可変したバルサに対し、ヘタフェは4-5-1で守りを固めました。
中盤の5枚が、デ・ヨングやロメウに前を向かせず、戻したCBにそのまま追えるので、最終ラインの4枚も、バルサの5枚に対し狙いを持ってプレスしに行くことが出来ました。
これに対し、早々に戦況を変えたのはデ・ヨングでした。
4-5-1の崩し方
デ・ヨングが最終ラインに落ちることで、自分のマークしていたアレニャを引っ張ってくる。それにより中盤にスペースを作る事に成功しました。
そのスペースを使うのは、ロメウやギュンドアン、レヴァンドフスキで、この選手にもヘタフェの選手は付いてくるのでさらにそのスペースが空きます。このように少しづつスペースを空けさせることで、ボールを前進させようとしました。
5-4-1の崩し方
その後ヘタフェは、イグレシアスを最終ラインに下げ、5-4-1に変更します。
恐らく、デ・ヨングに釣られて変にスペースを空けないように最終ラインは5人で担保するのが狙いでしょう。
それに対しバルサは、10:09や14:26にみられるように、中盤4枚のサイドの間を狙いました。
ヘタフェからすれば、中盤に降りてくるバルサの前線5枚の選手に関しては、5バックと中盤4枚の選手間で受け渡しをしたかったと思うのですが、レヴァンドフスキやハフィーニャがラインを押し下げ、ペドリはその間の絶妙なポジションに位置するので、ロメウからワンタッチで4枚のラインを越えることが出来ました。
6-3-1の崩し方
これを機にヘタフェはさらに最終ラインを下げ、6-3-1となります。
最終ラインの人数が増えるということはバルサのラインは更に上げることができ、自由にボールが持てる位置は更に上がります。
となるとバルサが狙うのは最終ラインの裏でした。
19:50分は分かりやすく、その前のプレーではアレニャの横に、ギュンドアンとデ・ヨングが顔を出したことにより、アレニャに迷いを与えていたので、
ギュンドアンとデ・ヨングをアレニャとスアレスが、どっちがどっちをマークするのか迷い、そのタイミングでデ・ヨングは裏へ抜ける。
ヘタフェは最終ラインの選手たちは、引いて守る。中盤は少し前がかりになることがあるので、間にスペースが出来がちで、更に中盤が3枚だと、守れる幅に限界があり、3枚の距離感が空きがちになるので、簡単に縦パスが刺せます。
そこからロメウに時間が与えられると、ミドルも打てるし、裏へのパスも出来る状況になりました。
ただ、ヘタフェの最終ラインはある程度ファウル覚悟の守備で、対峙しているバルサの選手に対しかなり積極的に潰しに行きました。
結果、前半のうちに逆にハフィーニャのレッドカードを誘うことに成功し、10人対11人という有利に試合を運べる展開を作る事が出来ました。
最後に
と思ったらヘタフェもレッドカードを出し、開幕戦で10人対10人になってしまうという波乱の展開。
そのまま0-0で試合終了。
バルサとしては、4-5-1、5-4-1、6-3-1とどんどんラインが下がるヘタフェに対し、様々な策を出してゴールに迫れそうであっただけにもったいない試合となってしまいました。
特にデ・ヨングは最終ラインに入ったり、裏へ抜けたりと広大な範囲を駆け回り、存在感を魅せました。
La Liga Jornada1
Getafe CF vs FC Barcelona
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