【デザイナー用】施策が通る3つの便利アイテム
このnoteの目的
・デザイナー駆け出し中
・デザイン案が上司や先方さんに通らない
・いまいち提案に説得力がでない
時に役立った方法をメモしていきたく思います。
結論
1.ご近所リサーチ(競合はどんなデザイン?)
2.そういうものリスト(心理学やスゴイ人の発言は信じる)
3.松竹梅(打開策の準備)
を用意します。
そもそも、なぜ提案が通らないのか
理由は色々あると思いますが、
新人さんが提案する時、デザインの良さや意図を仮説だけで伝えるのはNGかもです。
「LPOの施策を打ち続けて10年!」
「大手XX会社のサイトをビックKWDで1位に!」
といった、実績を持たない新人さんの「きっとユーザーはこう思ってる」「だからこのデザインなら上手くいく」という言葉はあまり取りあって貰えないパターンが多いです....。
まだまだ成功体験も少なく権威性を持たない場合。
直感とトレンドに頼ったデザイン提案は、
予算責任をもつ方々の心にはあまり響かない。
だから案は通らないし、通ったとしても実行までに何回も出戻りが発生したりしてしまいます....。
便利アイテム1:ご近所リサーチ
まず「競合がどんな要素を取り入れ、デザインしているか」を
リサーチします。例えば次のようなことです。
・ページ内のコンテンツ内容や構成
・FVに使っている文言
・CVまでのフロー
ただし、リサーチする際には次の点も頭にいれつつ行います。
・狙っているターゲットの違いを確認
・自社と競合の知名度の確認
・色味やフォントサイズなど「あしらい」だけを見ない
競合の共通点がわかれば、成功事例に習うことも差別化を図ることもできるので、制作する上でも道筋がありスムーズかと思います。
競合事例があると、例えばこんな提案をする時に役立つかと思います。
- 例:女性専用暗闇ジムサイトCVR改善のご提案
「恐らくユーザーは「オシャレで広いジム」であることより「人目を気にせず運動に没頭できるかどうか」を重要視してると思うので、このデザインにしました。」
これだと、推測の域にすぎないだろうとスルーされる可能性がありますが、
「同じ都内で展開している女性専用ジムを調べました。
共通点としては、「自分の世界に浸って運動できる」ことを大きく打ち出しています。このことからユーザーは「オシャレで広いジム」であることより「人目を気にせず運動に没頭できるか」を重要視してるのではと仮説立て、このデザインにしました。」
競合の成功事例や共通点を取り入れることで、
一気に説得力がプラスされるかと思います。
便利アイテム2:そういうものリスト
人は「科学的に証明されていること」や「名詞(名前がついている事象)」が大好き。
「XXという心理学を利用しています」
「XX大学の教授が〇〇を推薦しています」
といった風に、デザインする上で使った手法が話せると
ぐんと伝わりやすくなり納得感が得られます。
例えば、こんな提案をする時に役立つかと思います。
「人の背中を押すには「得する」という訴求よりも「損するよ」という訴求の方が響くかなと思いこういうデザインにしました。」
これではまだ、自身の推測でしかないように聞こえてしまいますが、
「損失回避といって、人は得よりも損する事を恐れ回避する為に行動する傾向が強いそうです。その心理効果を利用してこのデザインにしました。」
文献や記事にもなっている「損失回避」という名称を加えるだけで、いっきに「そういうものなんだ」と相手を納得させる事ができます。
さらに最初の「ご近所リサーチ」を加えると、
「損失回避といって、人は得よりも損する事を恐れ回避する為に行動する傾向が強いそうです。競合サプリ会社A.B.Cでも損失回避を利用したXXという文言で打ち出していました。
なので、まずは成功事例に習おうと思いこれにしました。」
これでいっきに、権威性と成功確度が高そうな案だと相手に伝わる気がします。
便利アイテム3:松竹梅
デザイン案を少なくとも3案用意すると安心かもです。
ただ、ここで用意する松竹梅は「あしらい」や「見せ方」のことではなく、次のような3パターンです。
松:目標以上の数値を目指しサービスフローや別の施策まで考えたデザイン
竹:目標に達しそうな本来想定していたデザイン
梅:目標達成度は上2案より低めだが、最速で実行できるデザイン
これらを用意するとこんな展開に対応できます。
パターン1:竹案に不安がある場合の打開策として提案
パターン2:スピード重視で実装したい場合に提案
このnoteのまとめ
「ご近所を知って」「心理学を味方につけて」「打開策も用意する」
ことで、提案は通りやすくなる気がします。本気で目標達成に向けてデザインを考えてきたことも伝わりますし、何よりドキドキハラハラだった提案が楽しくなるかと思いました!
ありがとうございました。