PENTAX auto110 のフィルム給送について
PENTAX auto110をオークションで安く手に入れました。うまく撮れればいいし、撮れなくても飾りにでもすればいいぐらいの気持ちで。
auto110はその名の通り110フィルムを使う小さなカメラですが、ピント合わせもレンズ交換もできる一眼レフです。シャッターは絞り兼用のビハインドレンズシャッターでプログラム制御式です。フィルムの巻き上げとシャッターのチャージはレバーを2回巻き上げるダブルストロークになっています。
届いたauto110は電池室にやや液漏れの跡が見られたものの、LR44電池を2個入れてシャッターを切ってみたら正常に動いているようでした。早速ロモグラフィーの110フィルム「Color Tiger 110 ISO200」を使って撮影してみました。その結果は、、、
露出は合っていて写ってはいるのですが、プリントの一部が白っぽくなっています。ネガを見ると、どうやらコマ送りの幅が合っていないようです。一度に1コマ分より余計におくられていて、ネガのフレームとコマがずれています。
実は撮影中にもなんかおかしいなとは思っていました。110フィルムは裏蓋の窓からコマ数が見えるようになっていますが、巻き上げる度に1コマ以上進んでいたのです。
110フィルムは1コマにつきパーフォレーション(穴)が一つ空いていて、この穴で巻き上げが規制される仕組みです。カメラ側にはパーフォレーションにかみ合うツメがあり、一度に1コマ分巻き上げられるようになっています。
で、auto110のフィルム面をよく見たところ、ツメが引っ込んだ状態でフィルムのパーフォレーションに引っ掛からなくなっていました。そのためレバーをダブルストロークで巻き上げると、パーフォレーションを通り過ぎて余計に巻き上げられてしまっていたようです。
このツメをつついてみたところ、ツメが飛び出してきて、パーフォレーションに引っ掛かる状態になりました。動きを観察したところ、以下のような仕組みになっていることがわかりました。
フィルムを巻き上げるとツメがパーフォレーションに引っ掛かり、フィルムを巻き上げるギアがストップする。
それと同時にツメが引っ込み、パーフォレーションから外れる。
シャッターを押すと、再びツメが飛び出し、次のコマのパーフォレーションが来るのに備えた状態となる。
最初はツメの動きが悪くシャッターを押しても飛び出してこないときもありましたが、何度も動かしているうちに正常に動作するようになってきました。近いうちにもう一度フィルムを装填して撮影してみたいと思います。
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