良質なKPIを設定するには?│One story a day Vol.9
この記事の目的:
プロダクトの目標となる指標を検討するのはPdMの重要な仕事であり、それをどのように設定するかで活動内容が大きく変わります。そして、様々な事情や政治やメンバーの個人のパワー・思想の影響を受けやすいのも、実は施策以上に指標じゃないでしょうか(そんなことないですか?💧)。
自分自身、良い指標の設定には毎年のように苦労しているので、改めてプロダクトの指標の立て方についてインプットして、自分の指標の立て方をブラッシュアップしたいと思います。
★「One story a day 」マガジンの記事は、私の英語力向上を第一の目的にしています。読まれることより続けることに重きをおいているので、文章の雑さなど何卒ご容赦ください🙇
外側の指標から始める(5/14)
プロダクトロードマップは四半期ごとに変更される可能性が高いという前提を持つ
この記事のTL;DRです
この「外部指標」とは利益や売上など、プロダクトの外側にある指標で、「内部指標」とはCVRやクリック数などプロダクトの内側にある指標です。
記事では「最終的にはすべてのプロダクトは利益(外部指標)創出のためにあるので、何を改善すべきかは外部指標から始めて、内部指標に落とし込むべき」としています。
そりゃそうだ、という感じではありますが、改めて、外部指標からブレイクダウンして内部指標を決定する意識は持ちたいなと思いました。
正しい指標の選び方(5/16)
正しい指標を選ぶための色々な観点
この記事はProductPlanという、プロダクトマネジメントの戦略立案・施策管理をするツールの会社が書いたものです。良いプロダクトの指標を選ぶために役立ついくつかの観点が紹介されていて参考になりました。
記事中では
役に立たない指標(バニティメトリクス)を特定して除外する
チームが追う指標は5個程度に制限する
顧客指向のメトリクスと、ビジネス指向のメトリクスを設定する
良い指標を見つけるために参考になる情報源
について紹介しています。
この中で「良い指標を見つけるために参考になる情報源」としては、
事業が所属している産業のエキスパートに聞く
産業の調査データを調べる
競合他者について調べる
の3つを紹介しています。
チームによってはこのあたりの調査は事業戦略の担当にまかせてる場合もあるかと思いますが、自分の目で見るに越したことはないですね。自分たちの競争環境を前提知識として知っておくと、発想が広がったり的を得た施策を打ちやすくなったりするので、事業環境や競合については押さえておきたいなと改めて思いました。
バニティメトリクスを避ける(5/17)
プロダクトの文脈を理解してシンプルすぎる指標を避ける
バニティメトリクスとは、表面的には華々しく見えるけど、必ずしも意味のあるビジネス上の成果に結びつかない計測指標のことです。
具体的には以下の特徴があると言われています。
中身がない
指標が過度に単純化されている
ニュアンスやコンテクストが省略されている
誤解を招く
製品やビジネスの有意義な改善につながらない
特に、ニュアンスやコンテクストを組み込めていることは重要です。
そういえば過去に読んだ記事でも、プロダクトをビジョンから各施策まで貫く文脈の重要性が語られていました。
また、以前読んだNetflixの事例でも、単純すぎる施策はずるい方法で変更できてしまうので、より文脈に沿った指標に変更していました。
個人的な経験と照らすと、過度に単純化した計測指標を設定してしまうのは改めて考えなおさなくては、と思いました。現場が理解しやすい、シンプルなPV数だったりCV数を指標においてしまいがちですが、より深くプロダクト全体の文脈を作り込んで理解してもらうことで、多少複雑な定義の指標を目標値として置けるようになるといいなと思いました。
今回の記事はここまでです。読んでいただきありがとうございました!
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