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美也P&春香P対談③ ~メインコミュ85話を紐解く~

こんにちは、宮尾美也世界一可愛いの会(@miya_kawayoi)と申します。


今回も引き続いて、先日Twitterのスペースにて行ったそにっぴーさん(@f_of_panda)との対談の模様をお送りします。

①、②はこちらになります。


3回目となる今回は「春香Pから見たミリシタメインコミュ85話」がテーマになっております。どうぞお楽しみください。


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7. 夢の大橋からのメッセージ

れぽてん
 またここから毛色を変えて、全然違う話題なんですけれども。ミリシタのメインコミュ85話「とおくとおくたかく」には天海春香が出ていますね。
そにっぴー
 はい。そして?
れぽてん
 そして、宮尾美也が出ています。
そにっぴー
 なんと~。

宮尾美也

れぽてん
 宮尾美也が出ているというか……
そにっぴー
 宮尾美也のメインコミュなんだよな。
れぽてん
 美也のメインコミュに美也がいなかったら暴動なんですよ。
そにっぴー
 はい。それはそう。

れぽてん
 また私からこの議題の設定に至った、どうしてこれを聞きたかったかっていうところで説明をさせていただくと。85話の実装の時に、春香Pさんたちが結構「あ、春香いるんだ」みたいな。「このコミュで春香がいるんだ」みたいな、ちょっとざわざわしてたなという印象を個人的に持っていて。
れぽてん
 で、そにっぴーさんも、ブログに書かれていたかなと記憶しているんですが。
そにっぴー
 ふふ、書きましたね~。
れぽてん
 あと天海春香学会さんのインタビュー記事のほうで、メインコミュ85話の部分に踏み込んで書いてくださってる方もいて。美也がプロデューサーからあの答えをもらえたのは、すごい「羨ましい」っていう感想が2人に共通してて。

れぽてん
 ブログも一通り読ませていただいたので、なんとなくは理解はしているつもりなんですけれども、ここの部分の考えの至った経緯と、あと、85話を読んだ時の率直な感想だったりっていうのがもしあれば、ぜひ聞きたいなと思って今回、設定させていただいたんですけれども。そにっぴーさんいかがでしょうか?
そにっぴー
 はい。そうですね。私もそれこそ、書いたブログがタイトルからして「羨ましいと思ってしまった。」、これ自分で読むの恥ずかしいな! 「~For 初恋バタフライ From 夢の大橋~」。これは酒飲んでなきゃ書けねえよこんなタイトルって、今ね、見ると思うんですけど。

そにっぴー
 羨ましさが何かってなった時に、表層で言うと、細かいところはもう無視して言いますけど。恋心か恋心じゃないのか分からないけれども、とにかくそのようなものをアイドルがプロデューサーにぶつけてきて、それを未来の話としてされて。
そにっぴー
 それに対してプロデューサーが、その未来まで話を取っておくっていう構造だけを抜き取ると、それこそ、美也のメインコミュ85話というのと、いわゆる春香の初代の「無印エンド」っていうのが、構造的に似通ってるっていう話をまず皆さんされていることだとは思います。

そにっぴー
 それこそこの話になると、春香Pそれぞれの話が本当に全然違った方向にぶっ飛んでいくんですけど、私の考えとして。無印春香のほうでは、「もっと近いところに置いてくれませんか」という春香の問いに対して、「は? それってヤバい意味じゃないだろうな?」って(プロデューサーが)返す。僕はもうまずそれが許せないですね。
そにっぴー
 その言葉に対して「は?」だとか「ヤバい意味」って言うんですよね。僕はその受け答え、その瞬間の受け答えそのものがすごく許せなかったので。だって僕はこんなに春香のこと大好きで大事にしてたのに、画面の向こうの奴は頼んでもないのに「は?」とか言うわけですから、もう、それはそれは納得がいかないわけです。私はね。
れぽてん
 そうですよね。
そにっぴー
 美也のほうも「初恋をしてみようと思いました」とプロデューサーに言ってくるわけで。それに対して、ちょっと困惑はしてましたけど、受け答えがとても真剣だったっていうことがまず、好感がすごい持てました。羨ましかったです。
そにっぴー
 言葉の選び方ですとか、あとは「は?」とかそういう言葉面を抜いたとしても、「恋心」と描かれているものに対する解釈が丁寧だったなって思うんです。これは何かって言うと、春香のほうでは、今はその気持ちに応えてしまったらスキャンダルなりなんなりで春香の評判に影を落としちゃうから、アイドル続けたいんだったら別々の道を行こうっていう流れなわけですね、エンディングは。
れぽてん
 ええ。
そにっぴー
 ただ美也のほうは、そのことにしっかりプロデューサーも向き合った。だから美也も、初恋バタフライのライブの後のコミュで、「私に新しい世界を見せようとしてくれた。だからこの曲をくれたんだね」っていう話を確か、していたかなと思います。

そにっぴー
 初恋って、初恋じゃなくてもいいんですけど、恋っていう言葉に対して、今は遠ざけておくべきものとして、蓋をしてしまう、ある意味。というものと、それに対して真摯に向き合って、そこから新しい結論に踏み出す。
そにっぴー
 仮に10年経って、何年経って、春香の恋心がそのままだとして、美也の恋心が10年経ってそのままだとして、そこはまあ問いませんけど。とにかくあの瞬間、美也のコミュって、美也が発する恋という言葉だったり感情に対してとても真剣で真摯だったっていう印象があったんですね。それが僕が感じた「羨ましさ」なんじゃないかなって思います。
れぽてん
 羨ましいっていう感情は、基本的に手に入らないものに対してのものが多いかなと。私も経験上そうだし、多くの人にとってそうかなと思うんですが。そうすると、春香さんの無印エンドでの答えというのが、そにっぴーさん再三おっしゃられてますけど、やっぱり全く納得のいかないものだった。
そにっぴー
 まあ私はね、私はですよ。はい。
れぽてん
 各々いろいろ考え方は。そうですね。


8. いろいろ気が気じゃない

れぽてん
 もう一つのほうに行きたいんですけど、メインコミュ85話って、(実装の)お知らせ自体はあったと思うんです、事前に。そこに天海春香がいるっていう、最初に受け取った時の衝撃はどうでした?
そにっぴー
 「春香だー」っていうのでびっくりはしましたけど、それはそれとして、(コミュの内容を)紐解いていくと、瑞希とかもいたと思うんですけど、そこはかとなくプロデューサーラブ勢、ラブっぽい子、匂わせ勢がね、出揃ってるのを見た時に、狙ったなって思いました、正直。
れぽてん
 人選ってことですよね。
そにっぴー
 ミリシタは良くも悪くも狙うんですよね。ミリシタ内で春香がそんなにプロデューサーさんに何かぺたぺたしてる描写って、あんまり顕著ではない。むしろ他の子のほうがカードコミュとかなんなりで、それっぽい気持ちを出してる感じはあるんですけど。
そにっぴー
 これは個人的なあれですけど、春香の無印エンドとかそこら辺があって、なんとなくプロデューサーのことちょっと好きだよねこの子、みたいな印象って春香にはあると思うんですよ、元々。アニマス(アニメ版アイドルマスター)だってそうですし。解釈はいろいろあると思うんですけど、特に最終話とか、プレゼント渡せてテレテレしてますしね。

そにっぴー
 美希とね、なんかいろいろね、イチャイチャしてました。美希とはイチャイチャしてないが。
れぽてん
 はるみき!?
そにっぴー
 いえーい!……まあいいや。すみません、突然のはるみきで混乱してしまいました。
そにっぴー
 そういうのはあるから、あのコミュに春香がいるのは、そういう作品外でのつながりも含めて「狙ったな」、コミュを見る、特に春香を知ってる人にとっては「その文脈で狙ったんだな」って思わせた。そういう気持ちはすごいあります。
そにっぴー
 だから、初めて見た時の印象としては、僕はそんなに嫌な気持ちではないですけど、「あ、使われたな」っていう感じはしました。
れぽてん
 なるほど。そこの印象から、美也のメインコミュで初恋バタフライが題材になるというところで、今回みたいなコミュの内容になることを想定してましたか?
れぽてん
 つまり、無印エンドを想起して、羨ましいっていう感情を抱くところまで事前に想像できてましたか?
そにっぴー
 事前にっていうのは、美也のコミュが来る前ですか?
れぽてん
 来る前ですね。告知を見た時に、初恋バタフライのコミュに天海春香がいて、そういう話の流れで、こういう話が出てくるかもしれないみたいな。
そにっぴー
 これよく僕覚えてないんですけど、ミリラジかなんかで告知があった時って、春香って出てましたっけ、もうその時には。
れぽてん
 うーんと、私もツイートを見返せば出てくるはずなんですけど……
そにっぴー
 そう言うってことは、あんまり意識してなかったと思うんです、僕。春香がいたとて。初恋バタフライのコミュが来ますって分かった時に一番気にしてたのは、「これでめちゃくちゃPドルのコミュだったら美也Pがひりつくだろうな、僕のフォロワーが」っていう心配だけをしてました。
れぽてん
 (笑)
そにっぴー
 たぶん美也Pって初恋バタフライの扱いにとても敏感だと思うんですよ。
れぽてん
 ええ。
そにっぴー
 やっぱ恋を歌った曲だから。アイドルマスター、ちょいちょいPドルの話も出てきますから。それが悪いわけじゃないんですけど、Pに対する気持ちの扱い方って、特に真摯にやってくれないと、雑なPドルだと怒る人っていっぱいいるんじゃないかなと思うんですよね。
れぽてん
 そうですね。なるほど。
そにっぴー
 どうです? 初恋バタフライのコミュが来るって分かってから、来るまでの間どういう気持ちでいました?
れぽてん
 気が気じゃなかった……
そにっぴー
 (笑) どういう感じで?
れぽてん
 個人的に初恋バタフライが、美也が気になるきっかけになった曲で、ずっと引っ掛かってて。
そにっぴー
 引っ掛かってた?
れぽてん
 自分が美也を担当しようって決意するまでの間もずっと、初恋バタフライって曲が私の頭の中にあって。こういう曲を歌う子なんだなっていう、印象というか。初恋バタフライという曲自体もすごい良かったですし。

れぽてん
 というところでちょっと引っ掛かってたのがあったので。で、ミリシタでその初恋バタフライのコミュが来てくれることはずっと望んでいたので。いざ来たらいざ来たで、なんかほんと、ドキドキ動悸ふわふわ不安だったんですけど。
そにっぴー
 キミからダウンロード ココロのなか侵されてく これって恋なんでしょ

そにっぴー
 まあ、そうですよね。自分の思い入れがある曲とかコミュってやっぱり、どういう風に扱ってくるのかってめちゃくちゃ気が気じゃないですよね。
れぽてん
 もう恐ろしかったですね。私のほうもブログに諸々は書いたので、そこまで詳しくは言わないですけど。(メインコミュ85話は)初恋バタフライっていう曲に対しての答えではなかったかなっていうのが私の印象なので。

そにっぴー
 曲の世界をもっと掘り下げてほしかったって感じですか。
れぽてん
 曲に対して美也がどう向き合うんだろうっていうのを見たかったので。メインコミュで、美也が向き合ってないっていうことではないんですけど。
そにっぴー
 初恋、恋を表現するっていうことに、どちらかと言うとフォーカスが当たってましたよね。
れぽてん
 そうですね。
そにっぴー
 表現するために初恋をしてみることにしましたってなるのが今回の話であって。あり得るとした別の話としては、例えば、曲の表現自体に戸惑って困って、何か解決を探るとか、そういった話だったかもしれないですよね。


9. 100話が羨ましい

れぽてん
 そこで言うと、メインコミュ100話が私は逆に羨ましかったんですよ。
そにっぴー
 春香のI Wantのコミュですかね。
れぽてん
 あのコミュは、I Wantっていう曲に対して、天海春香が戸惑って、どう歌えばいいんだろうっていうところで、周りにいろいろ相談してっていうコミュだったので。私が見たかったのはたぶんこっちのタイプだったんだろうなっていうのは、何回かメインコミュ85話とか100話とか見返して至った結論ですね。
そにっぴー
 なるほど。僕もメインコミュ100話が来た時にその同じ理由、I Wantっていう、ちょっと春香にとって意外だった曲に対して、春香なりに迷って、プロデューサーと話す中でまた自分の新しい一歩を踏み出してっていうこと。
そにっぴー
 またプロデューサーも、春香のその魅力っていうのをコミュを通して伝えていくっていう形がすごく大好きなので、個人的にもお気に入りのコミュだったので。確かに、ああいう形のコミュが来るととても嬉しいっていう気持ちはすごく分かります。

れぽてん
 もちろんそのメインコミュ85話の部分が、すごく好きというか、納得できるっていう方もたくさんいらっしゃるのは個人的に知ってますし、そのあたりはいろいろ考えがあるのは全く承知の上で、私の考えを言わせていただいた形です。
そにっぴー
 でも初恋バタフライっていう、いずれにせよ美也にとって最初は飲み込みきれない題材だったから、恋についてっていう話になっていったっていうのはもちろんあると思いますし。
そにっぴー
 どうなんだろうな。僕は逆に、それこそ僕が見た時ですけど、あれは美也が曲と向き合ったコミュだなって僕は思ったんですよ。
れぽてん
 あー……
そにっぴー
 僕にとって、あの初恋バタフライと美也が向き合うってことが、初恋っていう感情をどう自分のものにしていくかっていう流れでああいうコミュになったっていう、僕は理解をしていたので。そこはもしかしたら、れぽてんさんが求めるものっていうのがもっとそことは別のところにあるのかなっていう風には思いますね。
れぽてん
 かもしれないですね。ここは「SONG FOR YOU」の曲名カードのほうでも言及をしてたりしたので、一定程度の解消は見たかなと思ってるんですけど。メインコミュの中だと、17歳の美也に、自分の中に初恋っていう感情が見当たらないっていうところがまずスタート地点になってて。
そにっぴー
 ええ。

れぽてん
 まず私はここに疑問を持っているので。「17歳まで生きてて初恋がないことあるか?」っていう。
そにっぴー
 どうなんでしょう。
れぽてん
 一般的に考えてですよ。自分の考えとか、あと他の周りの人の考え方に照らして、17歳まで「恋という気持ちに似た何か」も知らないということがあり得るのかという部分。ここに関しては、初恋バタフライの曲名カードのエピソードコミュで、美也が深く言及はしなかったんですけど、「初恋に似たいじらしさみたいな感情を自分が持っていることを、今回の撮影で思い出しました」とか。
そにっぴー
 言ってましたね。
れぽてん
 美也自身がそこに関して深く言ってなかったので、これ以上のことは特にないんですけど、嬉しかったですね。だからそれがあって、若干救われました。

そにっぴー
 ちょっとざわっとしましたね、あれ見た時に。「お、美也にもやっぱそういう感情がまあ、あるよな。そりゃそうだよな」ってちょっとこう、なんだろう、ざわっとする必要がないのにざわっとしましたけど、僕は。
れぽてん
 (笑)
そにっぴー
 確かに言われてみれば、僕もだいぶ惚れっぽい性格なんで、片思いばかりしてきた人生でしたから。確かにその歳まで恋心をつかんでないって、「そういうこともあるのだろうな、そりゃ人によっては」とは思うんですけど。
れぽてん
 まあ(人それぞれあるので)難しい部分かなと。
そにっぴー
 すごいメタ読みをしてしまうと、初恋バタフライっていう曲ありきのコミュになってたのかなっていう気もちょっとしますね。
れぽてん
 メインコミュのほうがですか?
そにっぴー
 そうですね。曲の世界があって、初恋っていう、恋っていう言葉を引き立てるためにああいう構成になったっていう見方をもしかしたらできるかもしれないとは思います。
そにっぴー
 だから、曲そのものというよりは、曲の中で特に際立つ要素、宮尾美也が恋の歌を歌っているっていうことに焦点が当たったのかなとか。これは邪推ですけどね。
そにっぴー
 あとそうなると、コミュが、見てる人を驚かせつつ、この言葉をあえて使いますけど「エモいコミュ」になることは確かに間違いはないという意味では、そうするのも当然だなっていう気持ちもありますね。ここでの「エモい」っていうのは、見てる人の心を特に大きく揺さぶり動かすっていう意味で使いましたけど。
れぽてん
 なかなか難しいですね。


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今回はここまでとなります。次回は「天海春香にとっての初恋はいつか」をテーマに、引き続き85話を見ていきます。

投稿は近日中を予定しております。どうぞお楽しみに。

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