美也P&育P対談(前編)―ISFお疲れ様でした―
こんにちは、宮尾美也世界一可愛いの会(@miya_kawayoi)と申します。
今回から計3回にわたって、先日Twitterのスペースにて行った私れぽてん(@wafumiru)とぱにろくさん(@kq826f)の対談の模様をお送りします。双方ともにここ数カ月、合同誌やのぼり、フラスタ企画の「主催」という立場を経験しながら、ミリオンライブを楽しんできました。楽しかったこと、大変だったことを思い出しつつ、本音を交えながらトークしました。
今回は、ISF10の振り返りと、ぱにろくさんが『中谷育合同誌』に込めた想いについてのお話です。
(※連載内でいくつか、「書く」「描く」の両方の意味があるということで、「かく」とあえてひらがなにしている箇所がございます)
(文責:れぽてん)
1. 実は「初めまして」なんです
れぽてん
実は「初めまして」ですよね。絶対に現地で会うチャンスはあったはずなのに、一度も会ってない。
れぽてん
まずは自己紹介からいきましょうか。
ぱにろく
原嶋あかりさんのオタクしてm……じゃないですね。中谷育Pです。北海道にいます。5年前から育Pしている気がします。ミリシタ初日勢です。黒髪ぱっつんが好きです。フラスタと合同誌主催しました。お願いします。
れぽてん
ありがとうございます。私は、名前はれぽてんと申します。首都圏に住んでいるので、ライブには行きやすくて嬉しいなという感じなんですが、北海道のぱにろくさんを前にして少し申し訳なく思っております。
れぽてん
ミリシタは2017年の10月末ぐらいにダウンロードして、そこからほぼ毎日ログインはしてるかなという感じです。美也Pです。桐谷蝶々さんが好きです。私も合同誌とかいろいろ、主催というか運営というか、やってます。
れぽてん
本日、私のほうから「ぱにろくさんとお話ししてみたい」ということで申し込みまして、「ぜひぜひ」という感じで。本当にありがとうございます。
ぱにろく
めっちゃ受け身で「あ、いいっすよ」ぐらいな感じであれなんですけど(笑)よろしくお願いします。
れぽてん
何を話そうかなというと、ISFが直近でありまして、そこでの話だったり、 合同誌を主催されてるというところと、あとのぼりもフラスタもやられていらっしゃったということで、その辺り。企画の主催という観点で、どこが大変でどこが楽しかったとか聞ければと思っております。
2. ISFお疲れ様でした
れぽてん
時系列順に近いほうから遡っていく感じでいきたいんですけど……まずISFですね。
ぱにろく
お疲れ様でございました。
れぽてん
お疲れ様です。私は現地に参加できてないんですけど。
ぱにろく
スペース的にはめちゃめちゃ向かいだったんですけどね。美也島(※同じジャンルが固まっている所を「島」と言います)が壁向いていて、こっちにひたすら視線が注がれるみたいな、そういう感じでしたね。
れぽてん
現地の雰囲気とかをお聞きしたいんですけど、どうでしたか。
ぱにろく
どうなんですかね。僕、前行ったのがコロナになる前なんで、ISF7か8かなんですけど、あの時シャニと合同なんですよね。それに比べて今回のほうが机とかのゆとりはあるんですよ。そこは気楽でした。
れぽてん
ISF7、8は一般参加ですか?
ぱにろく
一般参加ですね。
れぽてん
そうなんですね。場所は同じですか?
ぱにろく
(横浜産貿ホール)マリネリアですね。変わんないです。結局ミリ単体じゃないから、なんとも言えなかったんですけど。前の写真とか見せてもらったら、 結構無理やり入れてるんですよね。もう1列ぐらい多いみたいな。
ぱにろく
今回は全部ミリだし、人も結構並んでて、サークル入場も並んで。だいぶ活気戻ってきたんじゃないかなって感じがします。
れぽてん
私、ちょうど1年前のISF9に一般参加で。これもシャニと合同だったんで、ミリオンが半分、シャニ半分って感じ。だから、全然シャニオンリーの方もいらっしゃいましたし、逆にミリオンリーの方もいらっしゃった。そこが若干分かれてた感じはしたんで、今回ミリオン単独っていうことで、かなり待ちわびたって感じですよね。
ぱにろく
いいですよね、やっぱそのほうが。曲もミリしか流れないし。別に一緒でも構わないんですけど、僕自身がミリPなんで、やっぱり単独いいなという風に思いましたね。
れぽてん
シャニと合同だった時にシャニのほうが使ってたスペースの部分もミリオンが使って、という感じだったんですかね?
ぱにろく
準備会スペースが存在するんで、全部埋まってるわけではないんですけど、ミリだけで埋まって、かつ柱が邪魔じゃない位置に、柱に合わせて今回設置できてて。
ぱにろく
誰に声かけてもミリの人だからいいですよね。シャニの人に声かけてもしゃあないと思ってはいるんで……
れぽてん
確かに。私もシャニほとんど分からないから、じゃあシャニの人に声かけるかって言ったらかけないですからね。
ぱにろく
いろんな人に手に取ってもらう機会も大事だと思うんで、それはコミケでまた出店するんですけど。
れぽてん
そうなんですね。
ぱにろく
落ちなければですね。
れぽてん
当落これからですもんね。(※「えっぐぱにーの」は無事、夏コミに当選しました!)
れぽてん
そうすると、机とかの間隔も広めで、一般参加の方もスムーズに移動とかできてたんですか。
ぱにろく
そうですね。比較的? それぞれスペースの前に溜まっても、後ろ通れるぐらいで。
れぽてん
なるほど。ぱにろくさんから写真をいただいておりまして、これは今回のスペースですよね。
ぱにろく
自分のサークルしか今回撮れなかったんで。結局、コスプレが解禁されてないから、ほか撮影禁止。
れぽてん
ISFの公式のページ見ると「自分のサークルの机を記録用として撮る以外は撮影禁止」っていう事項が書いてましたね。
ぱにろく
次(ISF11)は多分写真撮れるようになるんですけど……シャニ合同で(参加できるサークル数が)500になるんで、ちょっと今回とは雰囲気違うかなとは。
れぽてん
ISFが年2回に戻るっていうのがまたいいですよね。
ぱにろく
次、合同出せるかどうかは別問題……
れぽてん
半年後ですからね。だいぶスパンが短い。
れぽてん
可奈Pのアークホーンさんと合同スペースでしたよね。
ぱにろく
机の半分って狭いんで、知ってる人と合体したほうがいいかなと。合同同士のほうがいいかっていうところも考え方としてはあったり。いや、育の人と合体しろよって言ったら、それはそうではあるんですけど、自分も初参加ではあるんで、合同のところで2つ合わせるかっていう感じでしたね。
れぽてん
育Pの方に育の本を手に取っていただきたいっていうのはもちろんそうだと思うんですけど、合同でスペース出してることで、可奈の本も育Pの方に手に取っていただけるチャンスが広がるし、逆も。可奈のプロデューサーさんに育の本を手に取っていただける。
れぽてん
機会の拡大にもなると思うんで、すごいいいと思いますね。
ぱにろく
そうですね。今回缶バッジと一緒に出したりして、両方合わせて買ってくださる方もいたんで、そこは良かったかなとは思いますね。
れぽてん
合同でスペース使って出店するっていうのは、元々そう決めてたんですか?
ぱにろく
うーん、そうですね。ISF出す段階でもう……(Discordの)通話にいたんでぐらいの感じなんですけど。「同じ所でやったほうが会計一緒に済むし、いっか」っていうぐらいの。
れぽてん
じゃあ、話の流れでそうなって、それで準備していったって感じなんですね。売り子はぱにろくさんお一人、アークホーンさんお一人って感じだったんですか?
ぱにろく
いや、それぞれもう1人ずつ来てました。こっちからぶらっきーと、向こうはロコアさん。
れぽてん
売り子やってみてどうでしたか。実際に自分の作った本を手に取っていただくっていう機会は。
ぱにろく
僕、ほかの界隈っていうか、鉄道島で出してたことはあるんですけど、やっぱり全然はける量も違くて。今まで出しても30部とか、そういうレベルの話だったんですけど。3桁出したこともなければ。
ぱにろく
(今回は)いろんな人に来てもらえるし、すごい時間もかけてるのもあるし、みんな育のことを目的に来てくれてるし……やっぱりそこは良かったですね。
れぽてん
私も冬コミにサークル参加して、自分のサークルを目的として来てくれるのがまず嬉しいですし、美也っていう子を目的にして来てくれるっていうのもすごい嬉しいですよね。
ぱにろく
ありがたいですね。12時に開場してすぐ来てくれたりするっていうのが大きいですよね。
れぽてん
ISFは行けなかったんですけど、「何時までに何部はけました」とかちょいちょい連絡はもらってて。開始1時間で「持っていった半分ぐらいはけました」って来て、予想外の嬉しい感じでしたね。
ぱにろく
(育合同は)やっぱり期待されてたのもあるというか、1年前から動いてたものになるんで、「これを買いに来ましたよ」って感じで来てくれてるのはいいですよね。5年間育Pやってはいるんですけど、自分で育の本って出したことない。ひなたの謎の本とか出したことはあるんですけど。
ぱにろく
育のサークル、前回(ISF9)なかったんですよ。ここで「いやー」っていう気持ちがあった中で、今回育サークル5個ぐらい並んで、みんな来てくれてっていうところが、やっぱり一番良かったですよね。
れぽてん
ちょうど1年前のこれぐらいの時期に企画立ててらっしゃいましたよね。
ぱにろく
その時行かなくて、「育島ないし、行かなくていいか」っていうところあったんですけど、見てると「いや、ここに育の本ないの違うな」ってやっぱり思って。ミリのだし、育のも見たいよねっていうところはありましたね。
れぽてん
ISF、美也で出してくださってるサークルの方は、数で言えば毎回スタンダードにいてくださってるんで、私とはまた別の「企画を立てた動機」の話ですね……同人活動に関しては、鉄道のほうで出されてた知見は多少なりともあったから、そこのハードルは低かったっていうことですかね。
ぱにろく
出し方というか、何を準備するんだろうみたいなところはある程度分かってた。やっぱ初参加で合同は厳しいんじゃないかなっていう。いや、厳しくはないんですけど。お金これぐらい準備して、これ立ててとか。今回初参加じゃなかったにしてもやっぱり結構戸惑ったんで、そういう面で難しいところもあったりはしますよね。
れぽてん
出来上がるまでの流れとか、印刷所にどう頼もうとか、その辺りっていうのはもう全然大丈夫だった。
3. 何を考えて本を
ぱにろく
何考えて作ったのかってところは、今回の育合同のあとがきにあって。
ぱにろく
「紙・心・ペン・心 - SHISHINPENSHIN -」あったじゃないですか。僕、育と亜利沙の担当なんですけど、一応。なんか、亜利沙歌ってるんですよ。「亜利沙、同人のこと歌うんだ」ってなったのと、「きついこともあるけど、楽しいこともあるよね。まあ俺関係ねえけどね」みたいな感じではあったんですよね、この時点で。
ぱにろく
(ミリシタに実装されてから)1か月後ぐらいにISF9があって、その時に「いやー、育のないねぇ」みたいな感じになって、「これはもう、次立てなきゃいけないな」って思って、みたいなところですね。
れぽてん
そのアイドルがメインのサークルが1個もないって、結構きますよね。
ぱにろく
だいぶきますね。「いやぁ、それはさぁ」って感じで……その前はあったんですよ。7とか8とか。1個もないって記憶はなくて。
れぽてん
そこから、「やるんだったら自分がやろう」ということですかね。
ぱにろく
そうですね。育合同って前回2014年なんですよ。『みんななかたにいく』っていうのがあるんですけど。
れぽてん
それはもう、ミリオン始まったばっかの頃、ほんとに初期の初期ですよね。
ぱにろく
この時の登場人物、『みんななかたにいく』って名前なんで、みんな中谷育なんですよ。最初の2年目でそれはいいけど、いつまでもそこで止まってるのは違うよねっていう。
れぽてん
なるほど。似た感じで、私も合同誌やりたいなって思ったっていうのがあって。前回の美也合同、2017年にあるんですよ。(※『Happy Scene!!』)
れぽてん
なかなか錚々たるメンバーの方々なんですけど……このタイミングって、ミリシタが始まったちょうどぐらいじゃないですか。
ぱにろく
そうですね。
れぽてん
そうすると、グリーの頃からやられてた方が中心なんですよね。当たり前なんですけど。グリーの頃の美也Pの方、美也が好きな方が集まって、一つの本を作って。
れぽてん
美也をかかれる方、絵も小説もそうですけど、自分でなんとかできちゃう方々が多いので、合同誌っていう形じゃなくて、出すんだったら個人で出す。実際個人で、今もすごい活動されてる方っていうのはいますし。
ぱにろく
いますね。
れぽてん
でも合同誌っていう形になると、2017年のこれ以降出てないんですよね。それがあって、ミリシタからの自分たちが出せるものがあったらいいなっていうのがあって。
ぱにろく
育もそうなんですが、ミリシタで新しいことをさせてもらってる。どうしてもグリーの時代って、「このキャラ付けが」とかあんまりないんですよ。『みんななかたにいく』とか見ても、ちっちゃい子が好きな人がかいてますぐらいの感じなんです。その後、やれ「トゥインクルリズム」があって「TIntMe!」があって、かけることが増えるのに本が出ないのはなっていうところがやっぱり。
れぽてん
ミリシタからの美也Pの方とか、美也を好きでいてくださる方って、本出せるんだったら出したいという方もちょいちょいいて。そういう方があんまりハードル高くなく出せる場を作りたくて。本の手配とか印刷所の手配とか、自分でやるってすごい大変じゃないですか。
れぽてん
そこは考えないで、あなたは作品だけ出してくれればここに載せて、世に出してあげるから、あなたの想いをここにぶつけてくださいっていう、そういう場所があったらいいなって思って。考え方として若干上からな気がしなくもないんですけど……想いが形になる場所があったらいいなと思って、サークルを立てさせていただいたという感じですね。
ぱにろく
やっぱり、この合同誌があるからかいてくれるって人もいる。自分で出す人も何人かはいるけれども、みたいなところはあって。他のアイドルも好きだけど育も好きって人もいれば、自分で本出すのはハードル高いって人もいれば、印刷費かかるからちょっとそれはって人もいれば。
ぱにろく
いろんな障害はやっぱりあるんですけど、でも、育のことかいてくれる人っていうのは全然いるんで、出せるようにできたのは大きいですよね。
れぽてん
あと、「この方が美也かいてくれるんだ」っていうのがすごい嬉しかったりっていうのはありますね。
ぱにろく
ありますね。「かいてくれるんだ」っていうの。メイン担当全然違うって人も結構、いるっちゃいるんで。
れぽてん
そうですよね。
ぱにろく
呼びかけて、かいてくれたなっていうところはあるし、本があったからかいてくれたみたいなところもやっぱ多分にあると思うんで、そういう面では、自分の企画によって可愛い育がこの世に増えたと思えばそれは大きいですよね。
4. なんでもチャレンジ
れぽてん
中谷育合同は、今の、今までの育ちゃんの魅力が詰め込まれている感じがして、集大成というか、集まってる場所としてすごいいいなと思います。
ぱにろく
どのくらいの方が実際に本を手に取っていただいたか分からないですけど、今回配置とかもある程度考えていて。3rdと4thの衣装(※順にパルフェ・ノワール、レオ・ピリオド)がまずあって。あかりさんと育ちゃんが始まったのって3rdからなんですよ。
ぱにろく
1st、2ndから(ライブに)出てるアイドルもいっぱいその分ミリオン引っ張ってくれたとは思うんだけど、僕が好きな子ってみんな3rdからみたいな風潮があって。3rdからだって、それだってみんないっぱいいいところあって。結局4th終わったらすぐミリシタになってるわけだから。
ぱにろく
「3rdからだってうちの担当はいいんだぞ」っていう気持ちもあり、最初にまず持ってきたんですよ。表紙描いてくれたのがゆきぽさんだったんで、それもあったんですけど。
ぱにろく
次「グッデイ・サンシャイン!」みたいなきりかささんの絵があって、「アニマル☆ステイション」みたいなこりさんの絵あって……「この2曲ここだな」みたいな。
ぱにろく
次はふわもこで、ガチの自分の趣味で、職権乱用なんですけど(笑)
れぽてん
出た。育Pさんふわもこ♡いちごミルク好きすぎ(笑)
ぱにろく
ふわもこ♡いちごミルク、ベレー帽好きすぎ問題あって……最初ライブ、次 (ソロ)1曲目、2曲目。(その流れで)「なんでふわもこやねん」って言ったら、「いや、それはちょっと主催が悪いわ」って……
ぱにろく
めちゃめちゃ無理くり言うと、ミリシタで最初の(育の)限定なんで、「もじったイラストなんですよ!」って言えばいいんですけど、趣味ですね、趣味です。
ぱにろく
あとは今回結構嬉しかったのが、育様と、少年探偵団と怪人育っていて、全部SSRで同じ時期に出てきてるんですよね。めちゃめちゃいろんなことしてるんですよ、この時って。
ぱにろく
トゥインクル終わって、TIntMe!終わって、ふぅってなった後に、めっちゃ男装もするし、いろんな子やるし……で、「ときどきシーソー」って曲があるんですけどね。
れぽてん
いい曲です。
ぱにろく
「なんでもチャレンジ」って歌詞があるんです。それを体現してくれたのがこの時期になるんですよね。毎回毎回新しい姿を見せてくれるし、それが絵に残せたのが、育合同としてはでかいなと思っています。
(続く)
【お知らせ】
・その1
「宮尾美也世界一可愛いの会」は現在、昨年12月の冬コミの既刊『みゃお38月号』とISF10の新刊『別冊みゃお38月号』をBOOTHで頒布しております。チェックよろしくお願いいたします。
・その2
ぱにろくさんのサークル「えっぐぱにーの」では、中谷育合同誌『育が真ん中にいた!』をメロンブックスおよびBOOTHにて頒布中です。どのページを開いてもそこには育ちゃんがいて、主催および参加者様方の愛と熱を感じられる一冊となっております。大変おすすめですので、ぜひお手に取ってみてくださいね。
・その3
れぽてんのほうで、Act2に向けた美也と蝶々さん宛の楽屋花企画を立てております。募集は7月14日までです。参加をご検討くだされば幸いです。
・その4
ぱにろくさんも、Act2の楽屋花企画を進行していらっしゃいます。お花という形で中谷育役原嶋あかりさんを応援されたいという方、ぜひぜひこちらのページをご確認ください。
次回更新は近日中を予定しております。お楽しみに。