すばらしい人体 山本健人
親戚に勧められ、この本を購入し読んでみた。
後で調べてわかった事だが、本当にこの本の人気がすごい。メルカリなどのフリマサイトでも、一読後の本でも値が付くぐらいだ。
話は逸れたが、そのくらい需要のある本だということは分かってほしい。
私は、特に医療従事者という訳でも、人体について興味がある訳でもない。親戚が勧めてくれなかったら、この本の存在に気づかなかったかもしれない。
ただ、そんな人体について知識のない私でもこの本は面白くすらすら読むことができた。
この本で扱われている話は、私たちの体についての謎の部分(血液はなぜ赤いのかなど)であったり、これまで医療の進歩に貢献した人物の紹介などである。医療関係の勉強をしている人であれば知っている話かもしれないが、私みたいなあまり知識のない人にとっては、どれも興味深く、面白かった。
この本を読むと、確かにその部分謎だなあと思うところがたくさんあって、普段自分の体を動かしながら生活をしているが、この普通に動作ができること自体が、不思議な事であることに気づく。
現在、新型コロナウイルスによって世界中が混乱に陥っている。大好きだった旅行にも満足に行けない状態が続き、その状態がいつ終わるのか分からないのが現状だ。しかし、この「すばらしい人体」を読めば、コロナのような人体に影響を与える新型ウイルスの抗体を作り出した人物を知ることができる。最近では、新型コロナウイルスの抗体ができてきたが、まだ感染の拡大は防げていない。人間の可能性に賭け、この新型ウイルスに対抗できるワクチンが一刻も早くできてくれることを願っている。
私たち人間の体は、強くて脆い。今まで体に入れたことのないものが入ってくると、異物として認識し、体が異常を起こす。この機能自体は体を守る役割として強く働いてくれるのだが、時にはその異常が高熱、嘔吐、あるいは変形を起こし、最悪の場合は死に至る時があるほど脆い。例えば、アナフィラキシーショックなどの過剰反応だ。
そういった「謎に包まれた体」を動かしている私たちだからこそ、この本は読むべきだと言える。この本を通して、今までノーベル賞を受賞するような発見を行なった人も知ることができるので、知識としても読むことをおすすめする。