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人は聞き方が9割 永松茂久

私はとてもおしゃべりで、よく自分が一方的に話し込んだりしてしまいます。
なるべく質問をするようにと意識してはいるのですが、やはり自分が話す頻度が減らない・・・そういった悩みを感じていたときに、目に入ったのがこの本です。
YouTubeにもよく取り上げられていましたが、自分で本を読み込み理解したいと思い、本書の購入に至りました。
まず、この本の序盤に言われるのが「人は話したい生き物」という言葉。
なぜ、コミュニケーションが大事と言われている今の世の中で、聞き方に重点を置いた本が人気なのか?それは、世の中に「話したい人」が多く、聞き上手な人が少ないからだと言えます。つまり、聞き上手になればなるほど需要が大きくなり、話し上手にならなくても”得”をする人になるということです。
「すべての人が安心感を一番初めに求めている」
本書にあった言葉ですが、確かに、よく話せるのは聞き上手な人が話を盛り上げてくれるから。頷きもせず仏頂面で話を聞かれても、話す気力すら起きません。というより、相手がそんな態度で自分の話を聞いていると思うだけで身が凍るような気持ちになります。
つまり、会話のなかで、その話が盛り上がるか盛り上がらないか、主導権を持っている人は「聞いている側」になるのです。

ここで、本書にあった良い意見を出すために否定のない空間作りで大事な3つのNG行為を載せておきます。
①難しい顔
②ジャッジ癖
③ピンポン病

そして、人が話しやすくなる聞き方のコツで著者が作った言葉があります。それが、感嘆+称賛 略して 「感賛」です。
造語ではありますが、「感賛」、つまり聞くときにリアクションを大きくし、称賛の言葉をかけることを意識することが聞き上手になる近道です。

本書では、聞き上手になるメリットや実は会話の中で主導権を握っていたのは聞く側だったことなど話す側ではなく聞く側に視点を置いて説明してくれています。
話好きな私でしたが、正直疲れる時もあります。話が盛り上がらない、話が上手くつながらない、話が詰まって困るのはいつも話す側です。本書では聞き上手になると、話が詰まったり気まずくなった時、「焦らなくていいよ」と声をかけて聞く姿勢を示すだけで話す側は楽になるとありました。確かに、聞く側は聞く姿勢を見せるだけで話が止まっても気まずならず相手を待つことでコミュニケーションが完成することになります。この本を読んで、聞き上手になり、相手が話しやすい環境を作り出せるような会話術(聞く側)をこれから意識しようと思いました。

最後に、本書で印象に残った言葉をコピーして締めの言葉とさせていただきます。
「身体は食べたもので作られる。心は聞いた言葉で作られる。未来は語った言葉で作られる。」


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