私の財産告白 本多静六
ユーチューブで資産を築く方法を教えてくれているチャンネル「リベラルアーツ大学」の両学長がおすすめしていた本だったため読んでみた。
この本は、題名の通り本多氏がどう資産を築き上げたのかを説明してくれている。
資産を築き上げた方法の中に「給料の4分の1天引き貯金」と言うものがある。本多氏が資産を築いた理由として、天引きした資産をその時その時にチャンスのある分野につぎ込めたからだ。貯めた資産の使いどきが分からなくなり、貯めた資産を使いきれずそのまま死んでしまうと言うこともある。そのため、まず資産をなぜ築きたいのかを明確にする必要がある。
本多氏からは、資産の築き方・資産を築いた後・資産を築いた人の特徴やその人を客観的に見た行動などが説明されている。その中で、私自身記憶に残っているのは、平凡人として一時に一ヶ所に向けられた努力が大切であると言うことだ。
本多氏は何も元から資産家だった訳ではない。大学の教授だったため、平均より高い給料を貰っていたことには違いないが、収入が高いことと大きな資産を築けることが常に相関しているとは限らない。本多氏も仕事に就いてまだ浅い時は、子供に満足のいくご飯を食べさせてあげられなかったほど生活に余裕がなかったとある。ただ、そんな平凡人にも給料の4分の1を愚直に貯め、使いどきに思い切って使うと資産は増えて行くものだと言う。ただ、給料を貰う仕事への努力は惜しむことのないよう注意したい。本業に精を出し、それからの余徳で資産を築く活動をするべきである。
両学長がこの本を薦めた理由がよく分かる。お金を貯める、資産を築く上で飛び級はない。愚直に積み上げた貯蓄が自分の資産を築いていく。給料の4分の1を貯金することはある人には簡単、ある人にはとても難しいことだと思う。しかし、その積み上げしか平凡人が資産を増やすチャンスを掴むことができない。そのことを本多氏は自分の資産を公開し示すことで教えてくれている。