他人に責任を押し付けてしまうクセ
「仕事で使えない奴が多すぎる!」
「会社も上司も腐ってる!」
と言って、とにかく周囲に不機嫌をまき散らす知人。
話を聞くと、どうも仕事をしないアルバイトの子がいるらしいのだが、会社や上司がその子を野放しにしていて、それが許せないのだそう。
「上司にはずーっと、あの子をどうにかしてくださいって言ってるのに何も解決しようとしない!」
「あの子が働かないなら私も働かない!って上司に言ってやった」
うんうん。
気持ちはわかるよ。
ひたすら怒っている知人に僕は尋ねました。
「あなたは社員だよね?あなたはその子に何か働きかけることはできないの?」
すると知人はこう答えます。
「できるけどやりたくない!あいつに関わりたくない!」
…え?
つまり、自分は何も行動を起こす気はないけど、誰かには行動を起こしてほしい。
どうして誰も行動を起こさないの?許せない!って…それは他人に責任を押し付け過ぎじゃないですか?
「その人に仕事をしてもらえるように、なにかコミュニケーションは取ったことあるの?」と質問すると、知人は「ない!」と堂々と言い退けました。
「どうしてコミュニケーション取らないの?」と尋ねると、
「自分が何か言っても聞く耳持たないだろうし、何か言えば絶対に言い返してくる。変に目をつけられて働きにくい環境を作りたくない!」と答えました。
「それはきっと、あなたが「使えない!」と言ってる上司や会社も同じことを考えているよ」
「みんな余計な手間をかけたくないし、見て見ぬふりしてやり過ごしたい気持ちは同じなんじゃないかな?」
誰かが環境を良くしてくれることを待っている。
そういう姿勢でいる人は一生成長することはありません。
「他人がやるべきこと」ばかり考えるのではなく、
まずは「自分に今できることは何か?」を考える。
そして失敗してもいいからやれることをやってみる。
うまくいかなかったら修正して、変化があれば検証して再度トライしてみる。
何も行動を起こさなければ今のまま何も変わらない。
行動を起こせば面倒ごとが降りかかるかもしれない。
敵を作るかもしれない。
うまくいかないかもしれない。
でも、そこから反省して改善していけばいい。
何もしないで文句ばかり言ってる人には誰もついてこないけど、環境を変えるために必死で挑戦してくれる人には、支えてくれる人や慕ってついてきてくれる人ができる。
良い環境は誰かが作ってくれるものじゃなく、自分で作っていくものです。
やらない言い訳をせず、まずは自分にできることは何かを考えましょう。