以前の記事でも取り上げたが、ゾクチェンが何を言っていたのか気になったのもありもう一度『精神の考古学』を見直してみた。
今回は第二句に注目したかった。
因みに、第一句と第三句はサルトルも同じことを言っていた。第一句は「即時と対自」、第三句は「意識の内側には何もない」である。
第二句の、“自らこの唯一無二の意識に留まり続け、それ以外のところに自由の場所などはない”
ということは、自らはそれ以上でも以下でもない、唯一無二の自分にとって、「そこ」が、一番自由だと感覚できる場所ということ。
その場所は精神性の位置のでもあり、聖性の位置でもある。本人が一番自由と感覚するところに留まり続ける。それが確定している。
つまるところ、これは「人生はそのように設定されている」と同じ意味だと思う。