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「心残りはない」と言った母の最後の嘘
9月は母の命日があるので、思い出す事がたくさんあります。
私が母が亡くなる前に聞いたこと。
「おかんは、もう心残りはない、色んな所に連れていってもらったし」
私は泣きながら聞くしかできなかった。
印象的でした。
帰り道で、本当なのかな、私が死ぬ時はこう言えるかな?言えるように生きないとあかんな、と思ってました。
母が亡くなる前日に母から
「○○さんの電話番号を教えて」と言われ教えました。
同じことを兄にも言っていたことを亡くなってから知った。
母が○○さんに電話した時、ちょうど不在にしていました。どうしても伝えたいことがあったのだと思います。
その○○さんとは、本当に色々あったんです。
結果的に最後、母が裏切られ縁を切った人です。
兄が母の携帯電話を調べた時わかりました。
兄は自分の感情を押し殺して、○○さんに母が亡くなったことを電話で報告し、その後、直接、お世話になったとお礼を言いに行きました。
母の終活は完璧だった。
思い残すことはないと言っていたけど、それは母の優しさだったと思います。
あと母に会う資格のない人がもう1人。
それも兄が連絡をしました。
大切な人との時間は有限なので、思い残すことがないように、生きていきたいと思う。