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亡くなった母との約束

母は昔から腸の調子が悪く、何度も検査をしていました。胃は胃下垂。

私のおばあちゃん(母の母)が亡くなった後、ガタガタと体調を崩し、生理が終わり不整脈、心不全になりました。

母は、昔から便秘で下剤を飲んでいました。
だんだん効かなくなって、テレビ通販の商品を注文していました。私が止めても、いつのまにか注文していて届いてました。(ため息しかでない)

私は15年強、母の介護をしていました。
会社の休憩中、心配で家に帰ったこともあります。

結局、腸が悪い原因は腸閉塞でした。
壮絶な痛みで、嘔吐も何度かあって、どうにもならなかったので救急車を呼んだ結果、手術になりました。

そこから入退院を繰り返すことになります。
時が経つにつれて、24時間気が抜けることがなくて、限界を迎えました。

私は毎日の介護疲れで、1人になる事にホッとしていました。
でも、母と一緒にいたい気持ちもあるんです。
私を置いていかないで欲しいと思っていました。

目の前が真っ暗で出口が見えない絶望を味わいながら、母と一緒に死にたかったのです。

母は元気な頃から現実的な終活をしており、何度も何がどこにあるか、何をどうすれば良いかを教えてもらっていました。

そんな話も正直聞きたくないけど、聞いていました。
何度も母に「1人にしなで欲しい、おかんと一緒やないとイヤや」と泣きついていました。

どんどん弱っていく母を見ても、そう言っていました。
その度、母は「絶対に自分の寿命をまっとうすること、自殺で死んだら、おかんと会えないよ?」と口酸っぱく言われました。

そして最後は母は亡くなりました。
亡くなってから1年間は本当によく泣いていました。
本当の気持ちを吐き出せる場が病院しかなくて、その時の先生には感謝しています。

自分の心を癒すために勉強をしたり、映画を見たりしていました。

とことん泣いた。そのうち悲しい気持ちが薄らいできました。
なんでこんな辛い思いまでして、生きなきゃいけないんだろう、と思いながら過ごしていました。

その時に出会ったのが、今の飼い猫ハチワレのレイ君でした。もう立派な大人猫さんで、公園に捨てられてました。
昔からの知り合いみたいで初対面の感覚はなかったです。
聞いた所、どうやら私を待っていたそうです。
先代の猫と見た目がそっくりで運命を感じました。
生きる糧を失った私へ母からのプレゼントなのかな?1人暮らしをしていると、誰とも会話がないじゃないですか。

でもこのハチワレ猫さんは、初対面からよく私に話しかけてくれました。
そして半年間、ハチワレ猫さんにご飯とおやつをあげに行っていました。
ただご飯をあげ、日向ぼっこをするだけ。
毎日の楽しみでした。
餌やりさんや、かわいがってる方と仲良くなりました。
人間にも人間版ネコネコねっとわーくがあると思います。
私に圧倒的に足りないコミュニケーションを取れるようにしてくれました。
今や、レイちゃんとふざけた会話しかしてないです😂

私に生きがいを与えてくれたので、まだ私は生きています。
この前の10月7日、誕生日でした。
1年無事に過ごせた自分を褒めたし、母にも感謝しました。

当たり前のようであり、当たり前ではない日常をこれからも大切にしていきます⭐️

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