見出し画像

ありのままを認めてくれる人を持つ

自己肯定感の高い友人が、
「なぜそんなに前向きでいられるの?」という会話の中で、

「子どもの頃から、自分がやることにに対してあまり親に否定されたことがない」ということを話していました。

一方、誰かと比較をして自分を否定しやすい友人は、
親からの言葉に傷ついていたり、自分が認めてもらえなかったことを悲しんでいるのが印象的でした。

もっとも身近な親に存在を認めてもらえず
否定的な言葉を浴びて成長すれば、「私は価値のない人間だ」と
自分を否定するようになるのは何となく想像できるし、

子どもの頃から、自分の考えや行動を尊重されて育てば、
自分の存在意義に不安になることなく、ありのままの自分を受け入れやすくなるというのも想像できます。

もちろん、全部が全部そうなるわけではないけれど。

「自己肯定感を高めよう」というメッセージをよく目にしますが、
友人の幼少期の辛かった経験を聞けば聞くほど、

否定されて育った人が、自己イメージを変えることは簡単なことではないと思うようになりました。

もしかしたら、最初は「何かを肯定する」という感覚すら
しっくりこないかもしれない。

そんな中、私の友人で幼い頃に悲惨な家庭生活を強いられていたのにも関わらず、できない自分を認めながら過去とも上手に付き合っている女性がいます。

彼女はあまり読書もしないし、心理療法を受けたわけでも、自己肯定感を高めるための何かをしているわけでもありません。

そんな彼女がよく話すことは、
ダメなときでも認めてくれるご主人のこと。

ふたりは毎日会話の絶えないお喋り夫婦で、
喧嘩も多いですが「できないこと」を責められたことは一度もないそうです。

子どもの頃から誰のことも信用することなく、
人も自分も嫌いだった彼女の存在自体を旦那さんが受け入れたことで、物事の捉え方が変わっていった話してくれました。

子どもが育つ環境はなかなか自分では変えられないけど、
成長するにつれて、誰と付き合うかは自分で選ぶことができます。

自己肯定感はもちろん大切だけど、
「自分を好きならならないと!」という考えに縛られるのではなく、

たった一人でもいいから、ありのままの自分を認めてくれる誰を見つけて、その人の大切にしていくことも欠かせないことだと感じました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?