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『キャリア』とは何か?広域で捉える人生の道。学校から始まっている

●個人が個人のキャリアに責任を持つ。
●企業ではキャリアの教育が必要。個人と会社のキャリアを結びつける。

この2つが、これからの日本でとても大事になってくると考えています。
大きく変わろうとしている時代に乗っていくために知るべき『キャリア』。
まず、キャリアとは何なのかを捉えていきましょう。


▶1 『キャリア』を捉えるために必要なもの

まず、『キャリア』とは思っているよりも非常に広域なものです。
昇進したり転職したりすることがキャリアだと思われがちですが、
文部科学省のキャリア教育においてそれは違う。

「生きる力」の育成

である。

また、自分らしい生き方を模索していくことも大事な柱。

僕も長い社会経験の中、本当に多くの問題がこの「キャリア教育不足」から来ていることを実感しました。

ここでは、子供たちではなく
「今社会で生きている大人たちが何を知るべきか」
を考えましょう。

ちなみに、キャリア教育では以下のようなものがあります。

キャリア発達に関わる諸能力

  • 人間関係形成能力(自他の理解能力、コミュニケーション能力)

  • 情報活用能力(情報収集・探索能力、職業理解能力)

  • 将来設計能力(役割把握・認識能力、計画実行能力)

  • 意思決定能力(選択能力、課題解決能力)

キャリア教育で育成すべき力(基礎的・汎用的能力)

  • 人間関係形成・社会形成能力

  • 自己理解・自己管理能力

  • 課題対応能力

  • キャリアプランニング能力

となっています。そうです。

大人の我々が今からひとつずつ取り戻していては遅すぎる。

そこで、僕は考えました。

社会人の強みは、すでに社会経験があること。
キャリア理論を学べば、子供と違い経験と当てはめて理解することができる。

そして上記にある教育項目も、社会で起きる問題を見ると優先順位がある。

優先順位の高い順に学んでいくことが大事。

優先順位は、利益に影響する順
つまり、社会貢献順であり、働きがい順とも言えます。


まずは大きく以下の4つで『キャリア』を捉えます。

  1. キャリア理論

  2. ライフステージ・人生の転機

  3. 自己理解・特性理解

  4. 仕事理解


▶2 【必要なもの】キャリア理論

普遍的理論を知る事で、当てはめたり違う角度から見たりして理解を深められる。

特にある程度仕事を経験した社会人が学ぶと、
「あの苦しみはそういうことか!」と気づくことがある。

おそらく子供が理論を勉強しても、すぐに自分事には感じない。
事が起きた時に、「これがあの時聞いたあれなのかも?」と思い出す感じなのでは。
経験しながら学ぶことで最大の効果が得られる。

理論の種類としてはこのような例があります。

  • 特性因子理論

  • 職業興味RIASEC

  • 職業発達理論

  • キャリア発達段階

  • 社会的学習理論

  • 意思決定理論

  • 組織キャリア理論

  • 4L(労働、愛、学習、余暇)

  • 職務満足要因

人はどのような分類で興味を持つのか?

発達の段階はどのように進むのか?

どのように学習していくのか?

どのように意思決定するのか?

どんな働き方の種類があるのか?


例えば、組織キャリア理論の中の「キャリアアンカー」を学べば

自分がどんな働き方に喜びを感じるタイプなのかが分かる。

正体不明だった悩みを解消することもできるし、適正配置に活かすこともできる。
また、働き方に自信を持つことでその分野に迷いなく取り組み、生産性が上がる。


社会的学習理論を学べば、学習の効率が上がり成長速度を速めることができる。

キャリア・アダプタビリティを学べば、自己概念の発達のために足りないものが分かる。

理論だけでも、個人・会社双方に有益となる多くの可能性を秘めています。


▶3 【必要なもの】ライフステージ・人生の転機

ライフ・ステージや人生の転機ついて学ぶことで、
今自分がどの段階にいるのか、社員がどの段階にいるのかが分かる。

これは本当に心強いし、先が見えると救われる。
辛い時にも、目標が見えるから頑張ろうと思えるようになるんですね。

次の社会段階のために必要な準備ができる。
過渡期や転機に早くに対処できる。
いざという時の解決方針が分かる。

例えばこのようなものがあります。

  • 個体発達分化の図式(心理的・社会的精神発達図式)

  • 成人発達理論

  • 過渡期

  • 転機(トランジション)


何か人生の大きな節目に合った時も、
「今、アイデンティティの喪失が起きたんだな」
「内的再定義をしなければ」と捉えることができる。

普通なら絶望的になってしまうことも、
理論に当てはめることでやるべきことが明確になる。


個人においては転機や過渡期を学ぶことで健全で健康でいられる。
また、組織においても社会的精神発達段階を学ぶことで、
誰がどの段階に位置するか見立てを立てられる。

カウンセリングを並行して行い、
問題が起きた段階の特定と阻害要因を知り、成長を加速することができる。


▶4 【必要なもの】自己理解・特性理解

言うまでもなく、自分を理解することは大事。
これは一生追いかけていくものですよね。

このサイトの「ヒカリカタ!」という名前も、一人ひとりが自分らしく光れますようにという願いを込めています。

出来ること、出来ないことが分かり、職業選択が容易になり、成功確率が上がる。
無理をせず、働きがいのある適性を見つけ、仕事が楽しくできる。


以下のようなものが、個人を形成する要素です。

  • 潜在的な能力(職業適性)

  • 獲得された能力(専門知識・技術・技能)

  • 受けた教育

  • 個人的特性(適性・興味・パーソナリティ・価値観)

カウンセリング診断ツールによって理解を深めていきます。


診断ツールには色んなタイプがあり、紙に回答するもの、作業するもの、カードを選んでいくものなど様々。

診断できること

  • 職業興味

  • 職業適性

  • 志向・価値観

  • 性格・行動特性

  • 職務遂行の自信度

など


自分を知ることで、仕事への方向性は明確になり、自信を持って取り組むようになる。

また、組織においても利点ばかり。

メンバーの特性を知ることで役割意識が明確になり、生産性は向上する。
多様性を受け容れ、認め合う組織風土も生まれてくる。


▶5 【必要なもの】仕事理解

仕事と言っても意味は広域です。
職業分類や労働経済の動向も含み、広い社会の理解を深めます。

自分に合わせた職業選択ができる。
活躍できそうな場所が分かる。

「この仕事、自分に合っていないのかもな?」など迷うことは減り、力を集中できるようになる。
迷い続けていると、もう少しというところでやめてしまったりするんですよね。

自己理解と仕事理解は両方することが大事です。


例えばこのようなもので理解を深めていきます。

  • 日本標準産業分類

  • 職業分類(総務省・厚生労働省)

  • 労働力調査

  • 労働経済白書

  • 能力開発基本調査

  • 賃金・雇用等の統計

  • 働く女性の実情

  • キャリア・プランシート

  • 日常業務の振り返り

  • 体験の再現(カウンセリング)

世の中にはどんな職業があるのか?

現在の労働環境はどうなっているのか?

自分の仕事はどのような経緯で成り立っているのか?

なぜこのやり方なのか?

自分に合っている、合っていない点は何なのか?


自分がその仕事をしている意義や、納得度が高まる。
そうすると、目的を見失うことややる気を失うことも減っていきます。

また、仕事理解不足から来る問題やマイナス感情を排除することができます。


▶6 あなたの“やるべきこと”

すべての社会人がやるべきことは

マイキャリアにおける意思決定

  • 理論上で発達段階を確認すること

  • 過渡期、転機を確認すること

  • 自己理解し仕事理解すること

  • やるべきことを明確にすること

  • 意思決定し方策を実行すること


〈ポイント〉
自分の人生『マイキャリア』に責任を持つことが、これからの社会に求められている。
企業にとっても社員の『キャリア』を育成していくことが、これからの社会を生き抜く力(会社キャリア)になる。

現在は、キャリアの基礎を知らず仕事をしています。

算数を習わずに売上管理をしているようなもの。

社会人としての基礎をいち早く築き、『マイキャリア』を確立しましょう!



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