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愛されるのが似合う人 宮本浩次

 news23での宮本浩次のインタビューの録画を見た。
 インタビューの場所がスタジオではなく宮本浩次の作業場だったところがファンとしては嬉しい。そして、インタビュアーのニュースキャスターの方、コンサート会場でインタビューを受けるファンの方、皆が温かく見守っているような言葉や眼差しにこちらも温かい気持ちになって、愛があるなぁ…と思った。

 コンサートについて「みんな同じ想いでそこにいるから、素敵空間ができるんですよ。」なんてキラキラしたこたえにこちらも頬がゆるむ。

 そして、輝きについて「コンビニの店員の方が感じがイイだけで凄い明るい気持ちになる。」「財布を落として交番に届いてたりするとムチャクチャ嬉しい。俺も絶対財布届けようと思う!」こういったことで世間の見え方がガラッと変わるのが輝きだと言っていた。

 自分では無意識のうちに流れていってしまう日常の持つ豊かな感情にハッと気づかされ、宮本浩次の持つ大らかさと繊細さを想う。

 これからについては『かっこいい』って言ってもらえてる間は頑張りたい。との言葉が心に残った。

 以前は『売れたい』『一番になりたい』との言葉をよく耳にしていたけれど、最近は『かっこいいと言ってもらえてる間は頑張りたい。』との言葉を聞くことが多い。そして、その度に私は胸の奥がイタッ…となる。

 否応なしに時の流れの足枷をはめられた自分や、自分を取り巻く状況を冷静に俯瞰している『かっこいいと言ってもらえてる間は』との言葉。そして、それに対して『頑張りたい』との受け身の言葉。獲得に向けての強い意志にも脱帽するけれど、求められ、それに応えていく献身的な姿勢に胸がイタッ…となる。以前、現代ビジネスのインタビュー記事でみた『私には歌うことで人を喜ばせる力があるんだと子供の頃から思ってきた。それは今でもまったく変わりません。』との言葉を思い出した。

獲得する喜び。求められる喜び。与えられる喜び。

 全てを実感としてシッカリと持っているのが宮本浩次なんだなぁ…と思う。そして、要望に応えるなんて軽く超えて、惜しげもなく自分を差し出せるからこそ求められる喜びがあるんだろうな。何より、ちゃんと循環する心を持ち、真っ直ぐに表に出せるって、なんて素敵なことだろう…と思う。ホント、愛されるのが似合う人だなぁ…。

ここからは、かなり個人的感想。

「財布を落として交番に届いてたりするとムチャクチャ嬉しい。俺も絶対財布届けようと思う!」って生き生きと話す姿や「俺も絶対財布を届けようと思う!」ってイイ意味で小学生のような素直な発想が「おい、世の中にこんな可愛い58歳が居るなんて聞いてないぞ!」くらい愛らしかった。

 ファンの方のインタビューに対して「すごいですね。みなさんよく聴いていらっしゃいますし…」という、敬意と品のある言葉遣いに、流石!と思った。


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