GPT-4に6つのゲームをサクッと作らせた話
最新のChatGPTの言語モデルであるGPT-4を利用して短時間で単純な6つのゲームを作らせました。その件に関して記事にします。
本記事の作成目的
現在の最新AI(GPT-4)を利用して短時間で作ったゲームの公開
作成ゲームのソースコードの公開
作成ゲームの開発コスト(開発時間、API利用料金)の公開
本ゲーム開発に関する所感(GPT4を効率的にゲーム開発に応用するための方法、AIペアプログラミングのメリットなど)の公開
対象読者
ゲーム開発者
ChatGPTに興味がある人
開発環境
言語モデル
全てのゲームをGPT-4のみを使用して開発しました(厳密には、GPT-4を利用できるChatGPT Plusではなく、GPT-4を利用できるOpenAIのAPIを利用した独自のChatGPT風チャットボットを利用しました)。
プログラミング言語
本ゲームのプログラミング言語は全てJavascript(+CSS, HTML)となります。
作成させたゲーム
どのゲームも、まずは基本となるゲームを作らせて、その後機能拡張やバグ修正の要望を出して徐々にアップデートしていく、という方法で短時間で作りました。また、コードの大部分はGPT-4が生成したものとなります。作成したプログラムは全てプレイ方法のリンク先から閲覧可能です。
マルバツゲーム
概要
人間同士のみ対戦可能なマルバツゲームとなります。開発時間
数分程度プレイ方法
こちらからプレイ可能
歴史に関するクイズゲーム
概要
歴史に関する問題をランダムに5題出題するゲームです。GPT-4に作らせた問題と回答の100個のセットを元に出題されます。開発時間
約0.5時間プレイ方法
こちらからプレイ可能です。
モグラ叩きゲーム
概要
ランダムに出現するモグラを叩くゲームとなります。開発時間
約1時間プレイ方法
こちらからプレイ可能です。
弾幕シューティングゲーム
概要
縦スクロールシューティングゲームとなります。ボスを倒してクリアとなります。ボス戦は弾幕ゲームになります。開発時間
約6時間プレイ方法
こちらからプレイ可能です。
回避アクションゲーム
概要
出現する敵をジャンプして回避する横スクロールアクションゲームとなります。開発時間
約3時間プレイ方法
こちらからプレイ可能です。
オセロゲーム
概要
人間同士のみで対戦可能なオセロゲームとなります。開発時間
約3時間プレイ方法
こちらからプレイ可能です。
所感
API利用料金
GPT-4のAPI利用料金は、合計で約$10(合計開発時間は約14時間)かかりました。結構高い印象があります。GPT-4を開発に利用する場合は、APIを利用するよりも、今後使えるようになるGithub Copilot Xを利用する方がコストは恐らくかからないと思います。
GPT-4の限界
本ゲームのような単純なゲームであればGPT-4なら短時間で作ることができましたが、GPT-4に要望すればまだまだ本ゲームを短時間で拡張できそうな印象があります。少なくとも、ゲームの最初のベース部分を作らせたり、単純な機能を作らせる場合には十分GPT-4を活用できると思います。
限界に関しては現在調査中であり、何らかの調査結果が得られ次第、記事にしたいと思います。
少しずつ作る
一度にまとめて複数の機能実装をGPT-4に依頼するのではなく、一つずつ依頼してして一つずつ実装していく方が面倒でも効率的と感じます。
gpt-3.5-turboとの比較
回答精度は、GPT-4の方が高いと感じます。また、使用できる最大トークン数が大きい点もGPT-4の大きなメリットだと思います。一方、回答速度は、圧倒的にgpt-3.5-turboの方が早いと感じます。API利用料金が15〜30倍くらいGPT-4の方が高い点もgpt-3.5-turboの大きなメリットだと思います。
基本的にはgpt-3.5-turboを使用して、精度を高めたい時のみGPT-4を利用するというように、gpt-3.5-turboとGPT-4を使い分けると良いかもしれません。
AIペアプログラミングのメリット
GPT-4を利用した開発は非常に楽しい、プログラミングスキルが大きく向上する、生産性が大きく向上するといったメリットがあると感じます。やらない理由がないという印象です。
まとめ
本記事では、ゲーム開発者やChatGPTに興味がある人を対象として、GPT-4を利用して短時間で作った6つのゲーム、そのソースコードと開発コスト、本ゲーム開発に関する所感を公開しました。
本記事が、読者の方々の何らかの為になれば幸いです。