人生に「目的」や「目標」なんて、無理して見つける必要はない
漫画や小説、ドラマや映画だと、
苦難を乗り越えて偉業を達成する
方がストーリー的に「映える」のだが、結論からいえば、多くの人間は大層な目的・目標なんて無理して見つけなくて良い。
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男子たるもの立身出世しなければならない、とか、
一流大学から一流企業に入って、経営者を目指すとか、
高校野球で優勝して、プロ野球からメジャーリーグに行くとか、
そういうのがなんとなく子供の頃から刷り込まれていることは多い。
だからこそ、子供の頃から受験勉強させられたり、オリンピック目指して猛練習したりするのだが、
それ自体がプレッシャーとなることもあるし、はたまた夢破れたときに、それから「何を目標に生きていけばよいのか」わからなくなることだってある。
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しかし、多くの人生において、必ずしも明確な目標・目的なんて無くて良い。
一般的な会社員なり自営業なりで毎日仕事をして、
大事な家族がいる、とか、そもそも独り身が良ければそれでも十分だし、
健康が一番だけど、時々好きなものを食ったり飲んだりして、
たまには気分転換にちょっと遠出したり、旅行したり、
そんな事ができれば、人生としては上出来だと思う。
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そもそも自分がなぜこんなことを書き連ねているかというと、
自分自身、20代の前半に大きな挫折を味わって、それが子供の頃からの夢だっただけに、立ち直るのに20年近く掛かってしまった経緯があるからだ。
下手に子供の頃からの「夢」や「思い」があったりすると、なおさら夢挫折して我に返ったときに、
「何のために自分は生きているのだろう」
なんて改まって考えたりしてしまうのだが、
自分自身の「思い込み」や「呪縛」から開放されさえすれば、上記に述べたようなささやかな幸せでも、人生に十分満足できるのだ。
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特に現代においてはSNSやらBlogやらYouTubeやらで、
自分がいかに「映えて」いるか、
充実した人生を送れているか
を「披露」し合い、マウント取り合うような状況だから、否応なく他人の人生と自分の人生を相対評価で捉えてしまいがちだ。
自分の同級生や同期たちが、どんなふうに成功しているか、
自分の過去の交際相手が、どんな幸せな家庭を築いているか、
あるいは、自分に直接つながりがなくとも、「成功者」の自慢話がネット上には溢れている。
そういうものに目を向けないようにネットから自分を遮断することも大事だし、自分の人生の「ハードル」をむやみに上げたりせず、目の前の小さな幸せにきちんと気づけるかどうかが重要だ。
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そもそも、「趣味」なんてものも、無くたって一向に構わない。
誰もが他人に誇れるような「趣味」なんて持つ必要はないし、そんなにガッツリはまれるような趣味なんてそうそうありえない。
自宅と会社の往復をする毎日で、夜は一杯やりながら本でも読んだり、たまにBlog書いてみたりするだけでも出来すぎなくらいだ。
誰かにアピールするために無理して趣味を見つけたり、継続したりする必要はないし、
ゲームや漫画なんかで毎日暇つぶししているとしても、自分が満足できていれば十分だと思う。他人に誇れる趣味である必要はない。
そして、人生に偉大な目標や目的なんて無くてよい。
ただ自分の欲望の赴くままに、
見たいものを見て、
聴きたいものも聴き、
食べたいものを食べ、
行きたいところに行く。
それが誰かから見て「単調」だと思われたとしても、その人生を自分自身が楽しめていれば、それが最高の幸せだ。
人生は相対評価じゃない。
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