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フェミニストの正体

「お正月は実家帰るの?」

「母親と仲良くないんでまだ決まっていません。」


たったこれだけの会話。

これが彼女たちの口火を切ることになる。


母親と仲良くないなんて個人的なことを言うなんてと思うかもしれない。

こういうと、大抵の人は別の話題を振ってくれる。

そうすれば怪しい誘いも、

海外旅行しか行ったことない人の海外行ったら価値観変わるわよ的な

話に愛想笑いしなくてもよくなる。

ただフェミニスト的な女性にこの言葉を言うと、

目が輝き出してしまう。


一言で言うと、専業主婦叩きをする男性が主張する内容なのだ。

母親は、旦那に頼るしかない自立できない女性でダメな人間と言いたいようだ。

だが、話をきいていくと家族の実情が見えてくる。

モラハラをする父と、それに耐える母。

父と戦えなかった自分、母親のようになりたくない自分。

問題を男女平等にすり替えて戦っている。


こんな女性もいた。

母親はダメな人間だった。

だが、父方の祖母は立派な女性で尊敬していると。

他人からみたら、母親は嫁いびりを受けていたのだ。

自分は祖母側の人間になり、同じ目にあいたくないのだ。



本当の敵と戦わなければ問題は解決できない。

攻撃してこなそうな人、または問題を大きくして本筋からずらして戦えば、

敵を増やしてしまう。

孤独感を感じ、自分を正当化してしまう。


私は母と対決することができた。

それは父と、母の妹である叔母のおかげだ。

私と彼女たちは紙一重なのだろう。

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