「Uターン就職したい」と思う人の声を聞いてみた


地方創生とは…
東京一極集中を是正し、地方の人口減少に歯止めをかけ、日本全体の活力を上げることを目的とした一連の制作である

地方創生の手段の一つとして、地方での就職の推奨があげられると思う。
実際私は、地元茨城での就職には消極的で就職活動の際には視野にさえ入れておらず、結果都内の企業に就職した。

地元への就職として学校のキャリアセンターなどでも推奨されている「Uターン就職」にフォーカスし、実際に同世代の声を聞いてみた。

「Uターン就職」とは、地方で生まれ育った人が都会の学校に進み、その卒業後に故郷に戻って就職することを指します。


【Uターン就職に関するアンケート結果】

◯「Uターン就職」する?しない?そもそも地元から出ていない?

note12月グラフ

◯なぜ地元で就職したの?
「地元の方が安心感があるから」
「地元が好きだから」
「友人も家族も地元にいるから」etc…
◯なぜしたくないの?
「やりたい仕事が地元にはないから」
「地元で就職することをそもそも考えなかったから」
「地元ではできない仕事のため」
「(都心の方が)最先端のことを行っているから。」
「東京を離れると時代に取り残される気がするから」etc…


【Uターン就職を決めた人に取材】

私  「どちらに就職されるんですか?」
Nさん「地元茨城の金融系の企業に内定をもらっています」
私  「なぜ地元で就職することにしたのですか?」
Nさん「やっぱり実家から通えるというのが大きいですね。
    私は車も免許も持っているので、多少の距離なら
    車で通えるので不便はないですし、何かと安心ですしね。」


私  「なるほど。地方での就職に消極的な方からは
   『地元にはやりたい仕事がない』
   『東京を離れると時代に取り残される気がする』

    と言ったような声もありますが、Nさんはどう思いますか」
Nさん「そうですね…やっぱり就活において何を重視するか
    変わってくると思います。私は実家から通えるというのが
    第一条件だったので。」
私  「では地方での就職を推進していく上でどう言った課題が
    あると思いますか」
Nさん「やっぱり『やりたいこと』重視で仕事を選ぶ方が多い
    思うので、企業のベースを地方に置くことは一つの案と
    してありますが、交通の便や情報の流通においても
    やはり都心が強いというのはありますからね。
    あとは”地方”というだけで就職を避ける傾向も
    周りを見ているとある感じはしますかね。」


【アンケート・取材を経て】

アンケートの結果、職種別でいうと教職の方は地元で就職される方が多いように感じました。
やはり自分が育った地域の子供達の教育を支えたい思いだったり、自分が育った学校で次の世代を育てていきたいという思いがあるようです。

また、その地方に特化した職種(リゾート地域の宿泊施設関係などや、工業地帯の工場勤務者)の就職は多く見られています。

一方で、一般企業に就職する場合地方を避け都心や大都市に就職したいという声が多く見られました。
やはり、栄えている地方の方が最先端の事業を行なっているイメージがあったり、やりたい仕事が地方にはないと考えている声が多いように感じます。

人がいないから企業は都心に集中し、だからこそ人も都心に集中する、という悪循環は深刻な問題と言えるでしょう。


【地方創生のために何ができるか】

①地方での生活を快適なものにできるようにインフラを整えてベットタウンとして人口減少を食い止める

…この政策を成功させている一つの例として、私の地元でもある茨城県つくば付近が挙げられると思います。

つくば市の教育への尽力によりつくば地域では学力の向上が見られていますし、つくばエクスプレスの開通以降かなりの経済効果が上がり、結果として商業施設の増加やベッドタウンとしての居住地域の充実も見られています。


②地方の特色を生かした商業を成長させる

…『やりたいこと』を地方に充実させるための第一歩として、その地域だからこそできることを増やしていくのも一つの手段だと思います。


都心への人の集中を一気に解決することはおそらくできません。

そのために、できることから何をどうやるか、一人一人が、一歩ずつ考えていくことが大事なのではないでしょうか。

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