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よみがえる

星野源さんの「よみがえる変態」を読んだ。
かなり、本当に1年前くらいに買って、本棚にそのまま放置していたもの。

途中までは読んでいた。
ただしおっぱいやエロや、そんなものが多すぎて途中で読むのをやめてしまったのだ。
わたしは純真無垢な貧乏の箱入り娘なので。

とにかくこの前「いのちの車窓から」を読んで、
もっと彼に触れてみたいと思い、読むことにした。


私は星野源という人物を勘違いしていた。
いや、もちろん読み直してもおっぱいやエロという文字は当たり前に出てきて、変態であることには変わりなかったのだけど。

星野源さんが新垣結衣さんと結婚した時、わたしの周囲では衝撃が走った。
個人経営の居酒屋でアルバイトをしているのだが
そこの常連さんに「俺たちの新垣結衣が!!」と叫ばれたほどだ。

そこでその常連さんは、
星野源は若者に人気がある、だから若者の私に、新垣結衣と結婚できた理由を俺が納得できるように説明してくれと言ってきた。
そんなもん知ったこっちゃない。
そもそも当時のわたしは星野源を全く知らない。
もちろん彼の音楽はいたるところで流れているから代表曲のメロディーくらいは知っているが、自ら AppleMusic で名前を検索して彼のつくる曲を聴いたことはない。

しかし、まあお客さんに聞かれれば仕方ない。
当時のわたしは「あの年齢で清潔感があり、センスもある。様々な人に認められるほどの才能もある。そんな人は意外とそんなにいない。そうじゃないですか?」とまあ若干星野源と同じ年齢ほどのお客さんに対して失礼な、
何も知らないお前がよくもまあそんな偉そうに言えたもんだというような、
そんな回答をした。

本当によく言えたもんだ。


私は彼を、(敬意を示して星野源さんと呼ばせてもらおう)
星野源さんを、まったく理解していなかった。
一度死の淵を歩いた人間、その絶望をエンタメに変えることのできる
喜怒哀楽を素直に表現し、全然驕る様子のない、
好きなものを素直に好きと言える、
今の私の語彙力のキャパシティーで伝えることのできるのはこれが限界だが、
そんな才能と、そこに隠れた努力と、なによりもそれらを面白さに消化できる
そんな人がこの世にそんなに転がっているだろうか。
彼の音楽の、ポップさに隠れた本質の、
それらが彼のエンタメに変えることのできる才能だとしたら、
そんなにうらやましいことはない。

わたしごときが全然語れる身ではないですが、
軽口を叩くなと言われるでしょうが、
ほんとうに素晴らしくて、彼の生き方そのものがうらやましいと思った。




”地獄でなぜ悪い” とてもいい曲なのでぜひ。

(なんか文章おかしくない?まあ、いいです)

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