【WIXOSS】脱初心者に向けた考え方【初心者🔰】
初めまして。みつみつです。
先日、「リコレクト・セレクター」が発売され、ディーバセレクションにselectorシリーズの新規ルリグが参戦。アーツの復活などWIXOSS界隈は大いに賑わっています。私自身も本弾から、WIXOSS(ウィクロス)に復帰し、友人たちと楽しくバトルしています。
そんな中、嬉しいことに、私の友人2人が新たにWIXOSSを始めました。
ティーチングをしたり、一緒に対戦する中で、友人がこんなことを言っていました。
「WIXOSSは対戦指南動画や記事が少なく、基本的なプレイングが分からない。」
「同じくらいの攻撃力、防御力で戦っているはずなのに、どこで差がついているか分からない。」
確かに、WIXOSSは新規勢が入ることが少なく、ルールのティーチングはあれども、基本的に対戦中の考え方については、教材不足感が否めません。
そこで、実績はありませんが、WIXOSSの歴だけは長い私が、ルールを覚えて次のステップに進みたい初心者向けに、WIXOSSをプレイする中で自分を含めて今まで戦ってきた方々がどんなことを考えながらプレイしているかをまとめることで、少しでも界隈に貢献したいと思います。
※本記事は初心者向けではありますが、基本的な対戦ルールについては知っている前提で書き進めます。分からない用語やルールは、適宜ご自身でお確かめください。
①WIXOSSで勝つ前に
◎各色の個性を知ろう
wixossには白、赤、青、緑、黒、無色の合計6種類の色のカードがあり、得意なことはそれぞれで違います。細かく書くとたくさんありすぎるので、今回は無色をのぞいた5色の基本的なところをまとめたいと思います。
白:サーチ、バウンス、シュート、「アタックできない」を付与、相手のターンにパワーが上がる
赤:バニッシュ、◯◯以下バニッシュ、相手のエナをトラッシュ、ライフクロスをクラッシュ
青:ハンデス、ドロー、スペル、デッキバウンス、相手のシグニをダウンする、凍結
緑:エナチャージ、ランサー、Sランサー、◯◯以上バニッシュ、自分ターンに自シグニのパワーを上げる
黒:トラッシュ利用、リアニメイト、相手シグニのパワーをマイナス、デッキ破壊
基本的に、攻めが得意な色は守りが弱く、守りや妨害が強い色は攻めが弱く設定されています。各色の個性を理解することで、デッキ構築の際にも、「エナがたくさん増えるから、コストの重い強いカードを複数採用しよう。」「ハンデスが得意だから、ハンデスできるカードを増やして、より早くアドバンテージに差を付けよう。」など、デッキ構築の軸が決めやすくなります。また、それぞれの色で苦手なところを別の色で補うことで、さらに強いデッキを構築することにもつながりますね。
この色の個性は、対戦中においても重要です。「相手は白デッキだから、バウンスしてくるため出したシグニは手札に帰ってくるかもしれない。」「相手は青デッキだから、ハンデスされてもいいようにドローできるアーツは温存しよう。」
「相手は赤デッキだから、防御札はバニッシュ系かな。」
など、相手の色に合わせてプレイの指針を立てることもできます。
デッキ構築でも対戦でも、色の特性を理解することで、軸を作ることができたり、覚えなければいけない情報量が減ったりします。ぜひ、覚えて対戦を有利に進めましょう。
◎シグニの除去方法の優位性
WIXOSSの勝利条件:相手のライフクロスを全てクラッシュし、ダイレクトアタックが通れば勝ち
相手にダメージを与えるためには、シグニを除去し、空いたシグ二ゾーンにアタックすることが必要です。各色の個性が分かったところで、シグニの除去方法の優位性について書きたいと思います。
重要なのは「バニッシュされたシグニやライフクロスはエナゾーンに行く」 「相手のシグニを除去するためには、手札やエナなどのコストを払う必要がある」ということです。このことを念頭において、シグニの除去方法の優位性について考えてみましょう。
勘のいい方なら気がつくと思いますが、シグニの除去方法を考えたとき、バニッシュは弱いです。
「バニッシュ=相手にエナを与える」ことになってしまい、次のターンの相手の行動のコストに変えられてしまいます。(もちろんシグニを除去して、ダメージを与えている時点で強い行動ではある。)コストを使ってバニッシュした結果、相手にもリソースを与えることになってしまいます。
一方、バウンスやシグニトラッシュは、相手にエナを与えずにシグニを除去できる強い行動です。シグニゾーンを空けるだけでなく、相手のリソースを減らすことにも繋がっています。
例として…
相手は合計3エナ持っている状態から羅石ヴォルカノで2エナ使ってシグニをバニッシュしました。
次の自分のターン、こちらは大装カリバンでヴォルカノをバウンスしました。
この時点で、相手のエナは1であり、手札に戻ったヴォルカノでバニッシュするには再度エナチャージして2エナ貯めた上で使う必要があります。ここで大切なのは、ヴォルカノの例により「WIXOSSは12000以下のバニッシュには2エナ必要」とカードデザインが定義されているということです。仮に、カリバンではなく、なんらかのシグニでヴォルカノがバニッシュされていたとしましょう。そうすると相手のエナはバニッシュされたヴォルカノを合わせ2エナであり、「12000以下をバニッシュする効果を使えるコストが確保されている」状態でターンを渡してしまうことになってしまいます。
このように一般的にWIXOSSはバニッシュがシグニ除去の中では1番基本でありつつ弱く、バウンスやトラッシュなどのシグニ除去は強いです。そのため、相対的にバニッシュに比べて、バウンスやトラッシュはコストが重くなっています。(例えば、大装カリバンは条件が付いてのエナ1コスト、さらに自身が攻撃する権利を放棄して10000以下のシグニをバウンスしている。)防御札を使いたい後半になるほど、防御札をつかうためのエナを残したいため、バウンスやシグニトラッシュはボディブローのようにじわじわ効いてきます。気が付いたらエナが0枚ということも…。相手はエナがいっぱいあるのに、こっちはエナが全然ないなあと感じる人は、相手にどのようにシグニを除去されているか考えてみましょう。
しかし、そのデメリットを解消できたらバニッシュも強い動きになります。
例えば…
・LB(ライフバースト)でバニッシュした。
これは基本的に相手のターンにバニッシュしているため、こちらが自分のターンでバニッシュするためのコストを削減しているだけでなく、LB自身がエナにいくため、リソース的に損が少ないです
・バニッシュした上で、ハンデスやエナ破壊をした。
この場合は分かりやすいですね。バニッシュによって増えた相手のリソースを減らすことができれば、バニッシュのデメリットを軽減することができます。
・シグニ3面全てバニッシュした。
3面全てバニッシュすれば、相手に3エナ与えています。ミラクルチャージング1回分です。でも、その分相手はライフを大きく減らすか防御札を使うかの2択を迫られることになります。相手に与えるリソース以上にゲームの勝ちに近づく行動になり、強いです。
自分のデッキはどのようにシグニを除去するのか、その強みはどこにあるか。そして、相手のデッキはどのようにシグニを除去してダメージを取ってくるのか。これが分かると自分の強い動きが分かったり、相手の動きをケアしたりすることができます。
②勝つための基本的なプレイング
ここまでは、wixossの基本的なシステムについて紹介しました。ここからは、実際に勝ちにつながる基本的なプレイングについて紹介します。
◎大局観を意識しよう
上記にもありますが、WIXOSSの勝利条件は「相手のライフクロスを全てクラッシュし、プレイヤーにダイレクトアタックする」ことです。
WIXOSSでは、特にこの勝利条件に向けての「大局観」が重要です。つまり、「自分は何ターン後に勝つか」「今の行動は勝ちにつながるか」ということです。
WIXOSSにおける勝ち方は大きく分けて2つあります。
①攻めに攻めて相手のライフクロスを全てクラッシュし、相手の防御が間に合わない状態にして攻撃して勝つ。(ダッシュ◯◯と呼ばれるデッキなど)
②守ったり、妨害したりして、相手のリソースや防御札を剥がしきって勝つ。(防衛派◯◯と呼ばれるデッキなど)
自分のデッキはどの勝ち方か、相手のデッキはどの勝ち方か。まずはそれを意識してみましょう。その上で、自分が勝った時の状況を想像しながら、「相手の盤面を空けて、ダメージを通した方がいいのか。」「防御力や妨害力の高いシグニで相手のダメージを減らした方がよいのか。」を考えてプレイすることで、プレイに一貫性が生まれます。目先のターンだけではなく、「何ターン後に勝つか」を考えながら戦ってみましょう。
◎ダメージレースを考えよう
何度も書きますが、WIXOSSの勝利条件は「相手のライフクロスを全てクラッシュし、プレイヤーにダイレクトアタックする」ことです。
WIXOSSにはライフクロスという、プレイヤーを守る盾のようなものがあります。デュエル・マスターズなど他のTCGにも同じようなシステムが採用されている場合がありますが、他のTCGと比べWIXOSSのディーヴァセレクションで特殊だと感じるのは「ライフクロスを守ることが極めて大切」ということです。
理由は下記の通りです。
・防御札が限られているため、ライフで受けすぎると受けきれない。
・ライフクロスをリソースに変換しても、大きなコンボや勝ちに直結するような効果が少なく、莫大なリソースを抱えてもすぐに勝てない。
例えばデュエルマスターズでは、シールドトリガーを戦術の中心に据え、攻撃されたシールドから莫大な有利な盤面を作ったり、ループコンボで攻撃されたシールドからリソースを増やし、相手に何もさせずに勝ってしまうということがあります。
しかし、ディーヴァセレクションには、今のところそのような効果やコンボはありません。真っ当にライフクロスを削って勝つしかないのです。つまり、「勝ちに近づく=ライフクロスを攻撃する」ということになります。特別な場合を除いて、相手のシグニを除去したのであればダメージは通した方がいいです。
さて、その上で、ルリグやシグニの効果を考慮しない場合、1ターンの最大ダメージは何点になるでしょうか。正解はシグニ3体+ルリグの4点です。これを基に、対戦中のライフクロスの枚数について考えてみましょう。
・ライフクロス4枚→最大ダメージの4点を防御札使わなくてもライフクロスで全て受けることができる。
・ライフクロス3枚→サーバントを手札に持っていれば、防御札を使わずに受けることができる。逆にサーバントを持っていないと、何かしらの防御札を切らなければならない。
・ライフクロスが2枚→シグニ3面でのアタックで負けてしまうため、なにか防御札を切らなければならない。
つまり、ライフクロスが3枚以下になったとき、シグニゾーンを全て空けてアタックフェイズに入ると、何かしらの防御札(サーバントも含む)を切らなければならない状況になってしまうということです。
ですので、初めは「ライフクロスを3枚以下にする」というところを目指してゲームを進めてみましょう。
そして、相手のライフクロスが3枚以下になったら
「相手の防御札を読みましょう。」
相手の防御札は残り何枚なのか、それはシグニゾーンを何面守るのかが分かれば「どのターンで相手の防御が尽きるor守りきれなくなるのか」が分かります。相手の防御が無くなるか間に合わなくなり、プレイヤーに攻撃が通ればあなたの勝ちです。
理想は、相手の防御札の種類まで正確に分かることです。しかし、相手がどの防御札を採用しているかは不確定な情報のため、全てを完全に覚えるのが大変です。そういう人は、ざっくり「何面守れるカードが残り何枚あるか」というように考えてみましょう。
ここで重要なのは、コストに対する防御面数です。
基本的にWIXOSSは
0〜2コスト 1面防御
3〜コスト 2面以上の防御
となっています。相手のデッキの特性上、エナが増えるのであれば、2面以上の防御札が複数枚採用されている可能性がありますし、一般的なエナの枚数のデッキでは、2面防御は1枚であることが多いです。
相手のデッキの特性と、エナの枚数を考え、相手の防御札にはどんなものが入っているかを予想してみましょう。
今は攻撃する側としての考え方をメインに書きました。防御する方は、「相手がどのターンで勝ちに来ているか」を見定め、「相手のキルターンより早く勝つor相手のリソースを枯らせるためにどうすればよいか」を考える必要があります。それに合わせて、防御札を小出しにしたり、貯めておいたり。ライフクロスを直接クラッシュするカードなどで、相手の計算を狂わせたりするのです。
ライフクロスの枚数における防御札(アーツ)の切り方やLBに任せていいかの判断については、ルの人さんの記事が大変参考になる素晴らしい記事でしたので、ぜひ読んでください。
https://note.com/rururuazuma/n/n50aae9a92983?sub_rt=share_b
もっと勝ちたいあなたへ
ここまで、WIXOSSの勝ちにつながる基本的なプレイングについて書きました。ここからは、もっと勝ちたい人向けの内容です。
◎エナ、手札が足りないはプレイング?構築?
対戦していると「エナが足りないなあ…。エナチャージするカード入れようかな…。」という言葉を聞きます。
一度立ち止まって、エナが足りない理由を考えてみましょう。自分のシグニ等の効果で使うエナの量が、自身のデッキのエナチャージ力を上回っているせいなのか。対戦相手のデッキの特性(エナ破壊、シュート等)によるものなのか。またまた、自身が必要のないコストを払っているか。前者の場合は、やはりデッキ構築段階から見直す必要があるかもしれません。エナの入力と出力のバランスを考え、エナチャージできるカードを増やしたり、コストの重いカードを外したりしてみましょう。しかし、ここで注意したいのは、「リソース札を増やす=デッキの火力が下がる」ということです。構築を変えるのは簡単ですが、ある程度完成された構築を変えてしまうと、どこかにノイズが生じてしまうことは念頭におかなければなりません。
さて、後者はどうでしょうか。自身の対戦を振り返ってみると、エナを必要以上に使ってしまっていたり、次のターンのことを考えずにカードを使ってしまったりしていませんか?「次のターンを想像」してみましょう。次の相手のターン、アーツで防御できるでしょうか。また次の自分のターン3面シグニを除去できますか?私はよく、次の相手のターンに使うアーツのエナを寄せておいてから、勝つためのプランを考えます。また、花代というルリグを使っていることもあって、3面要求したい前のターンは、わざとライフクロスで受けてエナを増やすこともあります。
・構築上問題があるのか。
・ライフで受けれたターンはなかったか。
エナや手札が足りないと嘆きたい時には、原因を考えてみましょう。
◎「構築」で差を付けよう!
WIXOSSが強いプレイヤーの何が強いか。それは「勝つまでのプランの立て方が上手い」に尽きると思います。上級者は、環境にあるデッキならば、SNS等である程度構築が共有されており、相手の防御札の構成などを想定することが容易いです。そのため、「防御札を枯らしてor打たせずに勝つ道のり」が見えています。
それではどうするか…。そうです!相手の計算を狂わせればいいんです!
突如、鏡花炎月などでライフクロスを割ってみたり、いつもよりも1枚防御札を増やしてみたり…。想定外の動きほど困るものはありません。
頭脳で勝てないなら、人とはズレた構築で出し抜きましょう。
終わりに
長い長い文章読んでいただき、ありがとうございました。なんか意味不明な文章をべらべら書いてるなあと思ってしまいました。わかりづらいところが多くすみません。少しでもWIXOSSの楽しさが伝われば幸いです。読んでくださったみなさん。ぜひ、WIXOSSを楽しんでください!
おまけ
◎「ハンデスが強い!」はなぜ?
ディーヴァセレクションがスタートして以降、ずっと強い「ハンデス」という行為。ハンデスの強さが分かるとWIXOSSのシステムが分かるので、ここで解説したいと思います。
まず、TCGにおいて手札の枚数は選択肢の広さを表しており、手札があればあるほど、豊富な選択肢から戦略を考えることができます。そのため、他TCGでもハンデスは強い行動として評価されがちです。
それはWIXOSSでも例外ではありません。なぜなら、WIXOSSにおけるハンデスは「攻めであり、守りである」からです。
WIXOSSはシグニゾーンをシグニを3体まで置くことができ、正面にシグニがいればバトル。いなければ、プレイヤーに攻撃できるというゲームシステムです。そして、WIXOSSのドローフェイズでのドローは2枚です。
つまり、手札を全てハンデスされ、シグニゾーンからシグニがいなくなれば、相手は自動的にシグニゾーンを2面しか置くことができなくなります。さらに、手札が無いのでルリグアタックをガードすることもできず、盤面は1面空いている状態になり、なにもしなくても相手に2点の攻撃を通しにいくことができるわけです。さらに相手は、デッキの上から引いてきたカードで戦うしかないため、都合よく相手のシグニを除去できるか分かりません。これでは、相手にダメージを要求することもままならず、防御札を切らせられないまま、ジリ貧になり負けてしまいます。
そのためハンデスと戦うときは、山札を引くカードを温存したり、長期戦を見据えてあえてデッキの下に強いカードを戻しておいたりなどの対応したプレイングが必要です。それでも上手いプレイヤーはハンデスと面空けのタイミングを見計らってきます。その駆け引きが分かるとさらに楽しくなります。(楽しくないです。)
◎ルリグアタックの特異性
WIXOSSというゲームの特別なシステムに「ルリグアタック」があります。
ルリグアタックは他の攻撃方法とは違い、とにかく異質な性能をしていますので、解説します。
ルリグアタックは
・毎ターン
・直接プレイヤーにアタックでき
・サーバントという特殊なカードで防御ができる
という異質な性能をしています。どんだけ手札が無くても、どんだけエナがなくても、ルリグだけは毎ターン対戦相手に直接攻撃してくれます。
防御の仕方もデッキに4枚しかない「サーバント を手札から捨てる」ことでしか守れません。常にワンチャンスを生み出すのがルリグアタックです。
守ってばかりいるデッキがなぜ勝てるか。それは手札が0枚になれば、毎ターンルリグアタックが通り続けるからです。相手はガードできないのに対し、こちらは毎ターンサーバントを持っていれば、こちらだけ+1点分ライフクロスを得していきます。それで勝ち切れるというわけです。
そこで、今はルリグアタックを止めることができる防御札の価値が高まっています。こういった、環境デッキの移り変わりも、防御札を読む際には参考にしたいですね。