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まる・さんかく・しかくでデザインを学ぶ!小学生向けワークショップ実施レポート

みなさんこんにちは。
MIXI デザイン本部 ブランドデザイン室 デザイナーリレーショングループの木嶋です。

2024年9月4日、11日、25日に渋谷未来デザインが運営する「みらいの図書室」という地域支援事業でMIXIがデザインワークショップを提供・実施しました。

この記事では、全3回のデザインワークショップの様子を紹介していきます!


みらいの図書室とは?なぜMIXIが参加するのか?


■みらいの図書室とは
「みらいの図書室」は渋谷未来デザインが運営。好奇心や創造性を育む、学校でも家でもない子供たちの第三の居場所です。

■MIXIがこの活動に参加する背景
MIXIは渋谷未来デザインの会員(連携パートナー)として参画しています。会員企業は渋谷未来デザインの様々なプロジェクトに協力しています。

渋谷の企業として地域に貢献したい、また、『家族アルバム みてね』というサービスを持っている企業として、渋谷の子ども達に何か提供できないかという思いから、「みらいの図書室」に協力することになりました。

ワークショップの目的

子どもたちに楽しんでデザインに触れてもらうことを目的に、ワークショップを準備しました。

タイトルは「図形でデザイン!まる・さんかく・しかくのワークショップ」

私たちは日常生活の中で数多くのデザインに触れています。そのデザインの中には、シンプルな図形が組み合わさったものがたくさんあります。

このワークショップでは、丸、三角、四角の3つの基本的な図形を使って、さまざまなデザインを作る楽しさや奥深さを体験してもらいます。

さらに、以下の3つの力を育んでもらうことを意識してワークショップを設計しました。

  • 発想する力

  • 相手に意図を伝えようとする力

  • 相手の意図を汲み取ろうとする力

チームでワークショップに取り組むことで、自分にはなかったアイデアに触れ、相手に伝えるためにはどんな方法があるかを考えるきっかけにしてもらえればと考えました。

それではワーク1回目のレポートに行ってみましょう!



ワーク(1回目)


ドキドキ緊張しながらスタート。

様々な図形の組み合わせでできているデザインを紹介したあと、実際に7つの図形を組み合わせてシルエットと同じ形を完成させるワークを実施しました。

【ワークの様子】
参加者は15名(1年生〜4年生)。保護者と一緒に参加する低学年のお子さんもいました。

まずは皆さんにごあいさつ。
「こんにちは!MIXIから来ました。」と話し始めると、「モンスト!」と反応してくれる子もいて最初から元気いっぱいでした。

身近にある図形デザインの事例を紹介していると、「タングラム知ってるよ」と教えてくれたり、私からの質問に反応してくれたりみんなワイワイ!
会場の空気が明るく、とても進めやすい雰囲気でした。

シルエット当てクイズは全部で6問準備しました。
(早く終わった子用に追加の問題カードも複数準備)

1問目は初めてということもあり、1ピースだけ置く場所を指定したため、だいたい1〜2分ほど完成させていましたが、その後の問題はノーヒントだったのでちょっと難しかったようで手こずる場面もありました。

「先生~!ここ分かんないんだけど」と私たちのことを先生と呼んで質問してくれます。そんな時は、各テーブルにいるMIXIメンバーが優しくサポートしました。

また、早く解き終わった子が、奮闘中の子にアドバイスをしている場面もあり、ワークショップは順調に進みました。

【シルエット当てクイズをやってみて】

・学年による差が大きい(高学年はすぐできてしまう)
・ワークの進み具合に差があっても楽しめるような工夫が必要

【子どもたちからの感想】

・いろいろな形を作ることができて楽しかった
・どの問題も簡単ですぐに解けた!余った時間で他の解き方にもチャレンジした

早い子は1分かからず完成しており、子どもたちの柔軟な発想力に驚かされました。
(このワークショップを検証していたときに私がチャレンジした際は5分以上かかりました......)

追加の問題カードはお土産に持ち帰ってもらい、楽しく初回は終了しました。


ワーク(2回目)


今日も張り切っていきましょうー!

リレー形式で1人1つ図形を置いていき、5つの図形を組み合わせて、1つのデザイン(絵)を完成させるグループワークを実施しました。

【ワークの様子】

「くだもの」「やさい」「デザート」「どうぶつ」の全4つのテーマでワークを行いました。

ワークが始まった途端「黄色!黄色だよ~」や「え~これ何だろう?」といった楽しそうな声が各グループから聞こえてきます。グループワークということもあり、会場は前回より賑やかに進みました。

何を作っているかを話すのは禁止のルールだったので、お互いにヒントを伝えて協力しあうグループもありました。

5人全員が図形を置き終えたら、グループごとに「いっせーのーで!」で作ったものを発表、答え合わせです。

予定していた時間を少しオーバーするくらいの大盛況で2回目のワークは終了しました。

【リレー形式ワークをやってみて】

・グループワークはワイワイと賑やかになる分、進行が少し大変になる
・ルールが難しかった子もいたので、初日より苦戦していた傾向
・各テーブルに専属のスタッフがサポートに付くことでスムーズに進められた

【子どもたちからの感想】

・他の子に伝わるように図形を組み合わせることが難しかったけど、たのしかった!
・みんなの答えを合わせるように工夫した

答え合わせの後に「ここの形を置いたのが良かったよね」という会話があったり、図形が完成したあと崩れないように、何かを添えたりと工夫が見られました。


ワーク(3回目)


あっという間に最終回!雨の中、たくさんの子どもたちが集まってくれました。

図形を組み合わせて絵を作り、その絵でしりとりをするグループワークを実施しました。

【ワークの様子】

3回目ともなると、私たちの事を覚えてくれたようで「ねぇねぇ。」と積極的に話しかけてくれる子もいます。

今回は3〜4人のグループを4つ作り、各グループのテーブルにMIXIメンバー1名がサポートとして入りました。

最初のしりとりは、みらいの図書室の「つ」でスタート!
次々に図形しりとりができあがり、どれもかわいい絵ばかりです。

(1ゲームの制限時間は10分。各グループ平均で8個くらい作れていました。)
中には難しい物を作って次の子が悩んでいるチームも。
「この虫っぽいもの、何を作ったのか分からないよー!」と困っている様子を見て、会場にあった図鑑を出してきて説明していました。
(ルリボシカミキリを作ったそうです)

あっという間にワークの時間が終わり、最後の挨拶の時間になりました。
「皆さん参加してくれてありがとうございました!」と伝えると、「なんで終わっちゃうの?」「また来てね。」と声をかけてくれたり、「友達から教えてもらって(途中から)参加したんだよ」と教えてくれたりと、大変なこともありましたがやってよかった!と感じました。

【しりとりをやってみて】

・1回目、2回目を経験して、一番スムーズに進行できた
・子どもたちが毎週この時間を楽しみにしてくれて本当に嬉しかった

【子どもたちからの感想】

・楽しかった!折り紙を色々な方向から見たり、工夫することが大切だと思いました
・しりとりをみんなでできて楽しかった!

撤収後にみらいの図書室運営の方から、「来年もぜひお願いします」と言ってもらえました。

さいごに

おかげさまで全ワークショップを無事に問題なく終えることができました。
子どもたちから嬉しい感想をもらい、運営側として「よかった!」と感じています。
今回が子どもたちにとってデザインに興味を持つきっかけとなっていれば幸いです。