ドライデーツ

横浜の喫煙所近くで
歯が7本くらいしかない
ドライデーツみたいなおじいさんに

『お兄ちゃんさ、お姉ちゃんか？
お兄ちゃんか？どっち？』

と問われた

何だ、この

２回宙返り1/2ひねりみたいな質問

『たぶん、お兄ちゃん寄りです』

私は一般的に言えば
お姉ちゃんよりはお兄ちゃんに近いので
そう答えた

ドライデーツおじいは続けて

『昨日、六本木に居たよな？』

と問う

このデーツおじい
さっきからキャッチコピーみたいな質問しか
してこないやん、電通かよ

私は
『いや、歩いて、無いですね』
句読点多めで答える

〜しばしの沈黙〜

衝撃の初対面から少々時間が経過したので
慣れて来た私は質問をしてみることにした

私
『あの、私みたいなのって六本木によく歩いてますか？』

デーツおじい
『・・ん？どういうこと？』

私
『いえね、私が六本木に居たと思ってたんですよね？だから私みたいな雰囲気の人って六本木に多いのかなぁって思って』

デーツおじい
『難しい！！！』

〜困り出すデーツおじい〜

私
『では六本木に居た人一緒に探しませんか？』

デーツ
『ん？え、いいや、大丈夫！』

そしてドライデーツおじいは
横浜の下手にハケて行った

たまにこのような
"様子のおかしい人"に話しかけられてるが
こういった方たちは総じて

こちらから質問に弱い傾向にある