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ダンスの話をしてみたいのだけれど。

イントロの「ファンタスティポ」に合わせて、柔らかく舞うように持ち上げた両手を、これまた舞うように追う目線が好き。「楽園の隣の」で、3回握る手に合わせて顔の角度まで変えていく、その細かいこだわり(クセかもしれない)が好き。最後フリーになった時、広げた両手を上げて少し俯く、そのシルエットが好き。「どんな音も逃さない!」ってくらい細かく音を取って、どこを切り取っても小さなズレもない宮近くんのダンス。それなのに、その正確さの中に緩急、身体の使い方、目線の動き、色んな豊かな表現が込められていて、見ている私の心が躍るような楽しくて面白くて堪らなくなる。

今日、言葉にできた私の「好き」。挙げ始めたらキリがないくらい、歌詞ひと言ひと言に合わせて変わる形と動きと表情に好きが詰まっていて、一秒ごとに好きで困ってしまう。
(怖いことに、これちっとも盛ってないの。だって、私はShortsのソロアングルでさえ、頭も手も足も指先も肘も見たい!目が足りない!ってアワアワしちゃうような人。深呼吸して、再生して、「ちょっと待って今のなに、、」と一時停止を繰り返してしまうような人。「もう一回見てみよう、もう一回」って何度も何度も2分15秒を繰り返し見てしまうような人。)

「はあ、ここも好き、そこも好き」って踊っている中で好きなポイントを見つけては、これを誰かと共有したいと思って、自分の中にある知識、描写、表現、言葉、あらゆるものを振り絞って言語化しようと試みて、改めて痛感する。ダンスを言葉で伝えるのって難しい。Travis Japanに出逢ってから、今まで以上にダンスの話をしたくなって、今まで以上にダンスの話をしてみようと書いたり話したりしてきたんだけど、やっぱりまだまだ感じたことの半分も言葉にできない。でも、ダンスを見るだけじゃなくて、そうやって言語化しよう頑張ってみる過程もなんだか楽しくて。頭の中での引き出しをガサゴソ開けて、グルグルと言葉を探して、これだ!って表現に出逢った瞬間、すごく気持ちよくて。沢山の感想を見ては、こういう表現もあるのかって感服するんだ。

宮近くんの果てなく豊かに広がる表現を言葉にできるくらい、私も色んなものを見て聞いて学んで、言葉の表現力を身に着けたいなと思う。その振りを自分のものにする中で、どんな情景を描いて、どんな感情を抱いて、どんな想いを込めて、そういう風に踊っているんだろうって、あなたの世界をちょっとだけ覗いてみたくなる。