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LOGO[改訂版] Michael Evamy著(ビー・エヌ・エヌ)
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世界中のロゴを、視覚的な特徴で分類し、
解説とともに紹介されている百科事典のような1冊です。
目次の項目を追うだけでも発想のヒントとなります。
例えば、「1 ロゴタイプと文字」では、文字のみのもの、
組み合わせた文字、円を描く文字などなど、
著者の分類によって、私自身もロゴデザイン分析の切り口、
ロゴデザインを観察する上での視点の導入方法を学びました。
「2 シンボル」では、幾何学的形態や不定形など抽象的な形から、
動植物や顔の表情といった具象モチーフまで
森羅万象、あらゆるものがロゴになることを知り、
あらゆるものをロゴにしてきた人間の創造力を垣間見る思いがします。
紙面の多くがモノクロでロゴを紹介されているため、
純粋に形にフォーカスできるのも、デザインを制作する立場には利点です。
ずっしりと厚みのある本ですが、
用紙の重量自体は軽く、ページがめくりやすい。
また、開きやすい製本のため、本を見るのに億劫になりません。
新しいデザインを制作する際には必ず参照しています。