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ピアニストのルーツを辿る。中村紘子著「ピアニストという蛮族がいる」

ピアノを学んでいると、バロック、古典、ロマン、近現代と、時代の流れを追いながら、作曲家や楽曲について勉強していくことが多いと思います。
長いヨーロッパ音楽の歴史と比べてみれば、日本はまだまだ歴史は浅いです。

今では、ピアノがとても身近で、全国に多くのピアニストがいます。

毎年ピアノコンクールが全国各地で開催されていて、才能のある若い人達がどんどん出てきています。

そういえば、日本で最初のピアニストって誰だろう?
という素朴な疑問がありました。

そんなわけで、日本が世界に誇るピアニストの一人、中村紘子著作の本を読んでみました。

「ピアニストという蛮族がいる」


なかなか衝撃的なタイトルです。
世界的なピアニストの伝記としてシビアな内容かと思いきや、ピアニストの奇人変人エピソードがたくさんあって面白かったです。

所説あるかもしれませんが、この本の情報によると、日本で最初のピアニストは、幸田延という人のようです。日本人として初めてソナタ形式による楽曲をつくった人と記されていました。幸田延という人は、文豪:幸田露伴と海軍:郡司大尉の妹で、幸田一族として有名人だったようです。

明治の初め、西洋音楽の中でもピアノを選びそれで身を立てた女性達の紹介ということで、幸田延と教え子の久野久、二人の半生が取り上げられていました。二人とも悲劇的な人生になってしまい、胸が苦しくなります。

また、日本が海外に送り出した最初の女子留学生についても触れられていました。上田貞子、吉益亮子、山川捨松、永井繁子、津田梅子 5人の優秀な女性達が、帰国後に海外文化を日本に広めていったとのこと。

さて。。
ピアノといえば、女の子がやる習い事のイメージがあるのは不思議です。

もともとピアノの歴史は男性社会です。
なぜかというと、時代を遡っていくほど、ピアニストは作曲家を兼ねていたり、指揮をすることもあるからです。音楽を本格的に学ぶために必要な楽曲分析(アナリーゼ)も、数学的な内容になってくるから論理的な思考が必要になってきます。

音楽に長年かかわっていると、やっぱりピアノは奥が深くて面白くて、やめられないって感じるこの頃です。私も蛮族の端くれ…に違いない(笑)


季節ごとに、
ポップス・洋楽・ジャズ・
アニメやCMのテーマソング・ゲームBGMなど
幅広くピアノを弾いています。

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