美和子

小説を書く人                    (プロの文筆家、何冊かの商業出版あり) 世界中の中から美しい言葉を拾い集めたものが小説。読んだ人の心にちょっと引っ掻き傷をつくるのも小説。

美和子

小説を書く人                    (プロの文筆家、何冊かの商業出版あり) 世界中の中から美しい言葉を拾い集めたものが小説。読んだ人の心にちょっと引っ掻き傷をつくるのも小説。

マガジン

  • 「新聞記者とその妻」(仮)

最近の記事

なぜ外国人はトイレ清掃員の映画に感動するのか?  〜小津映画との類似点とは〜

映画『PERFECT DAYS』を観に。 ヴィム・ヴェンダース監督と役所広司の演技力。小津安二郎のような感じで、なだらかに映画は進みますが、主人公の抱えた闇や影、日常のちょっとした喜び。 オールディーズ音楽の歌詞と映像が合っているな、と感じました。 日本が舞台だけど、外国人目線の映画。 全ての人がそれぞれに抱えている「影」と光とのコントラスト。「光があれば影もあるんですよ、影から光は眩しく見えるけど、その逆で影の部分はよく見えない・・・」といったセリフが昔見た『闇の子供たち

    • サンスポに掲載

      ずっと自分の書いた小説もどきが活字になるのを願っていた。一応、全国紙に一週間の掲載。 嬉しいが、両親には言えないでいる。 親にも言えるモノが近い将来、活字になることを祈って…。

      • リモートえっち

        私の彼は最近、仕事を辞めた。 かなり給与の良い外資系のマネージャー職だったのにだ。 もったいないよ、そう外野が言っても決めるのは彼だ。 辞めてからの彼は、糸が切れた凧だ。 スキーのために北海道に行ったかと思えば、軽井沢に泊まりがけでゴルフ、 来週からは、南半球に行くという。 働いていたときのほうが、パソコンに貼り付いていたから、 いつでもセックスが出来たのに・・・。 今では、私が彼を追いかけないとならない。 彼のおちんちんが欲しくてたまらない。 彼のはすぐに固くなって、そ

        • 性ノンフィクション入賞しました!

          美和子、特別賞に入賞しましたー‼️ 来年、サンスポに掲載されます。

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        • 「新聞記者とその妻」(仮)
          2本

        記事

          『寝・ホーダイ』🐱 人妻、貸出しますw 月額380万 審査あり

          『寝・ホーダイ』🐱 人妻、貸出しますw 月額380万 審査あり

          妻、只今サブスク中(シェアリング妻)

          高級時計やラルフローレンまでサブスクリプションを始めたとニュースになっていた。高級バックのサブスクは随分前からあるが、それを利用する人の心理を考えたことがあるだろうか。スバリ「見栄を張りたい人」だ。自分でいくつも買う余裕がないから、借りる。そこまでして高級バックを持って見栄を張りたいのだろうか、インスタに載せるために必要なのかも知れない。さりげなく、バーキンやケリーバックを写り込ませる・・・。全身そのブランドで身を固めるくらいの余裕がなければそのメゾンのバックを持つ資格はない

          妻、只今サブスク中(シェアリング妻)

          サクラの下で乾杯

          彼と出会ったのは桜の季節だった。 新入社員研修で隣の席だったのが、彼だったのだ。わたし達はぎこちなく挨拶をした。研修は数日間に渡り、眠くなりそうな眼を必死に開けていたのを覚えている。ふと彼を見ると、一生懸命にメモを取っているのが印象的だった。眠ってはいかん!わたしは背筋を伸ばした。研修が終わると全国へとわたし達は配属される。なので、同期が一同に揃うのはきっと研修のときだけだ。みんなで会社の研修が終わると研修お疲れさん会として、居酒屋に飲みに行った。 「みんな、お疲れさまー

          サクラの下で乾杯

          「記者とその妻」2 レッスン

          「新聞記者の妻・レッスン」  わたしの夫は、記者をしている。政治部の記者ということもあり、付き合いも多く、取材のために朝帰りのこともよくある。わたしは、ピアノ教師をしている。夫は日中、わたしがピアノを教えていると思っているが、そうではない。自分のために、ピアノを開けることはあっても、生徒のためにその蓋は最近開いていない。  わたしには、情夫がいる。夫は気がついていないと思う。貞淑な妻。十歳も年上の夫はもうわたしには指を触れない。アッチのほうは、夫はもうダメなのだろうか。そ

          「記者とその妻」2 レッスン

          「記者とその妻」1 ビルの谷間

          「ビルの谷間」 プロローグ  昼下がりの情事の話題で、「仕事の合間、ビルの谷間でしたことがあるんだ」と聞いた。都会のビルの隙間、ひと目に絶対につかない場所はあるのだろうか。彼は、大手新聞社で記者をしている。昼下がりには、外食を求めて大勢のサラリーマンが街中を動き回るし、そんなビルの谷間でできるのだろうか……、わたしはその場所をシナハンに行きたいくらい気になっている(場所は聞いていない、今度わたしが彼を取材したいくらいだ)。  今までの人生で外でしたことはない。あのとき、

          「記者とその妻」1 ビルの谷間

          私の3密は、密接、密交、秘密。

          私の3密は、密接、密交、秘密。

          青い鳥

          幸せの青い鳥はどこにいるのだろうか。 「それは遠い場所ではなく、自分の身近に」 メーテルリンクが描いた童話の結末は 当たり前に知られているが、実際にはなかなか 自分の身近に隠れている「幸せ」には気が付かない。 なぜなら健康と同じ、いったんそれを 「失って」からでしか気が付かないからである。 じゃあ「失って」みれば気が付くのかと言えば、 人は誰しもあえて失いたくはないものだ。 青いといえば、隣の芝はつねに青い。 他人を羨ましく感じないではいられない。 SNSの時代には、簡単に