天真爛漫な彼女とちょっと根暗な僕 2
|第一話|
第二話
僕の幼馴染は顔は美形でスタイルも良く、男性だけじゃなく女性にも人気があり、学年一と謳われるほどだ。
その付属物、つまり学年一の人気者の幼馴染として学年にそれなりの知名度を持つ僕は、ほぼ毎日のように幼馴染に揶揄われている。だけど、ここ数日は何故か大人しくしてくれているようだ。
いつもすぐそこにあったはずのモノが突然なくなってしまうと、何だか不安になってしまうのは何故なんだろう。
別の日、学校の廊下での出来事
先日と同じように背中から抱きつかれた。
が、少し感触が違う。それは確信に近い。これは杏ではない。
「誰ですか、杏の真似をして背中に取りついているのは?」
顔を後ろに向けると杏の友人の顔が間近にあった。
「何してるんですか吉川さん、離れてください」
「どうして分かっちゃったのかな?」
「感触が違うんです」
「感触?」
「有り体に言えば、胸の位置と形と柔らかさです」
「杏ちゃんの胸とそんなに違う?」
「あいつはいつまでたってもやることに大差がありません。ということは杏の胸と僕の背中は長年親しい仲だということです」
「なるほど、慣れ親しんでるから誤魔化しがきかないわけだ。それじゃあ仕方ない、降りるわね」
「助かります」
よく考えれば、今までと違う感触だったのだからもう少し堪能すればよかったのかな? もう遅いけど。
「それで私の胸はどうだった?」
「杏よりは少し小さめですが、位置は高く柔らかかったですよ。もう少し感触を楽し……いえ、驚きが先に立って良く分かりませんでした」
「すごいね竹本君。たったあれだけの時間でそこまで分かるのなら最早オーソリティと呼ばれても不思議はないんだろうけど、良く分からなかったのならもう一度試してみる?」
「吉川さん、僕にとっては願ってもない提案ですが、またの機会にしましょうよ」
「今度は背中に覆いかぶさるだけじゃなくグリグリしてあげるからね」
グリグリって何だろ?
「ところでさ竹本君」
「はい」
「オ〇ニーとかする?」
「はぁ? 突然何の話ですか?」
「どうなのかなぁって思って」
「それは人に話す内容ではないと思います」
「してるんでしょ?」
「オ〇ニー国勢調査というHPによると男性は1週間に平均3度程度のようですし、高校生といえば世間では盛りのついたと評される年頃の男性ですからね。あとはご想像にお任せします」
何を答えてんだよ。
「見せてくんない?」
「はぁ?」
この人おかしい。オ〇ニーが見たいって?
そもそも人に見せるもんじゃないだろうが。
吉川さんは見たことがあるのか?
「見せ合いっこするのはどう?」
「はぁ?」
吉川さんは見るだけに留まらず、見せたこともあるのか?
しかしこれは魅惑的な提案かもしれない。
この僕に千載一隅のチャンス到来!!
秋の特別拝観か、秘仏の御開帳か、はたまた……。
「梨香、何言ってんのよ、カッチンもそこで固まらないの」
「提案としてはギブアンドテイクが成立するなと思って」
「そんなこと考えないの。見たいのなら私が見せてあげるから」
「杏チャン、それ衝撃発言だよ」
「杏、お前もしてるのか?」
「竹本君も調子に乗らないの」
また杏とその友達に揶揄われた。
つづく
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