Miwa

こんにちはドイツに住んでいます。旅行、語学、美術鑑賞、イタリア語学習などについて書いていきたいです。

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マガジン

  • 小人の旅だより

    映画「アメリ」に出てくるガーデンドワーフが旅先から絵葉書を送って、落ち込んで閉じていたアメリのお父さんの心が段々解れて行くエピソードのことを思って、タイトルをつけてみました。主に旅行の話を書いて行きます。お楽しみに!

  • 驚きのドイツ語

    ドイツ語学習やドイツでの生活から分かったことなど、ドイツ語について気がついたことを書いて行きたいと思います。ドイツ語、ドイツ語と日本語の違いについてご興味ある方に読んでいただけると嬉しいです。

最近の記事

小人の旅だより(6) ボルツァーノのパークホテル ラウリン

ボルツァーノ高山地帯へのイタリアからの登り口にある、人口11万人の町です。 この地方は1919年までオーストリア・ハンガリー帝国の領土で、パークホテル ラウリンが建てられた1910年当時は、まだオーストリア・ハンガリー帝国領だったわけで、ドイツ語圏だったのです。(今でも、50%以上がドイツ語母語話だとのことです。)このホテルが建てられてすぐに、オーストリア皇室家族やドイツの王侯貴族宿泊客としてやって来たそうです。1937年にはイタリア国王ヴィットーリオ・エマヌエーレも逗留し

    • 驚きのドイツ語 (1) 自動車

      コロナ禍で自転車通勤が増えていた頃、ベルギーの会社は、社員の通勤用の自転車を与える、とか1kmにつき0.27ユーロの自転車手当が付くとか、自動車による化石燃料の消費を減らすための制度があると聞いたが、ドイツではついぞそのような話を聞いたことがない。ドイツに住んでいると、あまり感じないが、他国の話と比べると、車社会であることを感じる。ドイツ語の中でも車の存在は、特別感がある。 ドイツ語を勉強し始めた頃、まずfahren(ファーレン)という「(乗り物で)行く」という動詞がgeh

      • 小人の旅だより(5) アルタムーラ 原人とパンの町

        マテーラとバーリの間にアルタムーラという町があります。今回は時間がなくて訪ねることができなかったのですが、なんだか面白そうな町だという印象を持って帰って来ました。 上の写真は、バーリの空港にあったアルタムーラの町の宣伝ですが、「15万年前に生きていた、ネアンデルタール人の中でも最も古いとされているアルタムール・マン」と書いてあります。(そうか、私がドイツで時々仕事途中に通るネアンデルタールが最古ではないんですね。)アルタムーラは、世界史に出てくる世界最古の壁画のあるアルタミラ

        • 小人の旅だより(4)南イタリア第2の街バーリ

          バジリカータ州のマテーラから電車に乗って、東海岸にあるプーリア州の州都 バーリに向かいました。車中からひたすら続くオリーヴの樹と果樹園を見ていました。 もう20年くらい昔に、イタリア半島のブーツの踵の先っぽへと急ぐ途中、車でバーリを通りかかりましたが、夜だったので、今回この街は初めてくるようなものでした。バーリは、南イタリアではナポリに次ぐ2番目に大きさい都市です。電車を降りて、宿にチェックインできる時間まで、時間を潰さなければなりませんでした。というわけで、スーツケースを荷

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          6本
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        記事

          小人の旅だより (3)マテーラ

          洞窟住居で有名なマテーラ(Matera)旧市街に着きました。イタリア半島のブーツの丁度土踏まずの辺りから内陸に入った所です。1万年前の新石器時代から人類が住んでいたとされていて、周辺の洞窟住居群はユネスコの世界遺産に登録されています。 親切なタクシー運転手さんに紹介してもらった、旧市街の宿には古そうな家具が置いてあり、しっくりと落ち着いていて私好みでした。 宿の人から「マテーラは昼の顔と夜の顔が全く違うんだよ」と教えてもらったので、11時間の移動の後で疲労困憊していたものの

          小人の旅だより (3)マテーラ

          小人の旅便り(2) イオニア海を見ながら

          イオニア海というのは、イタリア半島のブーツの靴底のラインとギリシアの島々のラインが作る三角形にある海です。なんと歴史の深そうな。ブーツの靴底を列車で走ってみたいという気持ちに駆られて、決行しました。北イタリアの人々からは、「違う国みたい」と言われる南イタリア。私の知り合いのドイツ人はずいぶん前に、「貧しい人が夏の休暇で行く所」と言っていました。散々な言われよう。どんな海なのか、周りはどんな風景なのか、どんな人たちが住んでいるのか。 本当はこの海岸線のどこかの町で1泊して海に足

          小人の旅便り(2) イオニア海を見ながら

          小人の旅便り イタリア半島の爪先から靴底を通って (1)

          イタリア半島のブーツの南端には爪先からカラブリア州、バジリカータ州、プーリア州の三つが並んでいる。これまでカラブリア州、プーリア州に旅行で行ったことはあったが、爪先にある都市レッジョ・カラブリアは、シチリアに行く途中で通過したことしかなかった。イタリアの全ての州を通ったことことがある、から全ての州に旅行に行ったことがある、にしたいと妙な達成意欲がここ数年湧いて来ていたのだが、コロナ禍の影響で旅行が難しくなったことや、地理的に何かの途中で立ち寄るという場所じゃないといった理由で

          小人の旅便り イタリア半島の爪先から靴底を通って (1)

          小人の旅便り

          初めましての方も、そうでない方もこんにちは。読みに来てくださってありがとうございます。ドイツ在住の酒井美和です。ヨーロッパ内は色々行きやすいし、ドイツと日本を行ったり来たりしている途中でトランジットを長めにしてみたりと、旅行はよくしている方だと思います。ドイツに住んでいるうちに、イタリアの楽しさに目覚め、毎年足を運ぶうちに、とうとう南から北まで全州踏破を達成しました。 私にとって旅が必要なのは、旅先そのものの魅力だけではなく、他の考え方があると気付かされることによって、日常

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