一斉保育が懐かしい…子どもの自主性って何ですか?
昭和の保育しか知らない50過ぎの私にとって、最近の保育園事情に驚いてしまう。
公立の保育園に派遣で行った時のこと、給食の時間。
私は年中さんのクラスにいた。
まず、一人ひとりに「どれくらいにする?」と先生が聞きながら量を調整している。
「少しで。人参なし」なんて会話が聞こえてくる。
これにも驚いたが、いただきますをして、デザートから食べている子をみて「デザートは後だよ」と声を掛けると、先生に「今は、自主性を大切にするから、何から食べても良いんですよ」と教えてもらった。
この時点で目が点になってしまったが、まだまだ続く。
給食の前、今までなら「給食の時間だよ。手洗いして準備してね」なんて声を掛けると、一斉に子どもたちが準備を終えて席につき、皆で『給食、給食、うれしいなぁ』と歌を歌っていただきますしていた。
今は、まだ遊びたい子は、お腹すいたら席について方式。
これじゃあ、先生の数があってないわぁ。と改めて感じた。
昭和の保育は、みんな一緒に!だったので、先生1人で年中クラスを見れたけど、給食ひとつとっても、一人ひとりに聞きながら準備し、給食の時間も、遊んでいる子と食べている子を見なくてはいけない。
私が行った公立の保育園はまだ、人手が足りていたが、人手不足の保育園はどう対応しているのだろう?
自主性を謳うなら、保育士を増やす必要があるが、実際問題、保育士不足の保育園は増える一方だ。
私は一斉保育が好きだ。
時代には合わないが…きっと今の子どもたちにも合わないのかもしれない。
だから私は保育園で働く事は、2度とないと思う。
私には合っていないから。
自主性を重んじるなら、10数人の園児を1人の先生で見れるわけがない。
先生だからって10人同時に話を聞く事は出来ないし、360°見渡せる目があるわけではない。
ただ、現実は1人で保育しなくてはならない。
じゃあ、どうしたら良いと思う?
私は【一斉保育】一択です!
一斉保育で、自主性を育てる保育があったらいいのになぁ。