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同人漫画「宇宙戦艦ヤマト」

同人漫画「宇宙戦艦ヤマト」は1976年の広島城北高校イラスト研究会の会報に掲載されたパロディ漫画です。内容は宇宙戦艦ヤマト第2話の「号砲一発!! 宇宙戦艦ヤマト始動」をネタにしたもので、次々と起きるトラブルに超大型ミサイルは命中。ヤマトは蒸発してしまいます。それを見ていたデスラー総統は「イスカンダルに電報を打ってくれたまえ」「私の勝ちだとな」とヒス副総統に言うのでした。ラストはその電報を読んだスターシアが「貴方のもとに参ります」とデスラーへの輿入れを宣言して物語は終わります。作者は当時の広島城北高校3年の寺本狂児(ペンネーム)です。印刷は表紙だけオフセットかコピーかをケント紙に行っていて中身はわら半紙へのガリ版印刷です。これには姉妹編があって、内容は同じですが、ヤマトが超大型ミサイルが命中して消滅してからが違います。ヒス副総統が「ヤマトが撃沈されましたぞ」とおべっかを言うのに対し。沈黙していたデスラーは何故か拍手を始めます。驚くガミラスの将軍たち。そのうちおべっか使いの将軍が拍手をはじめ、やがてそれは将軍たち全員に広がります。このあたり11話「決断!! ガミラス絶対防衛線突入」で笑うデスラーに将軍たちが追従笑いするシーンにインスパイアされたものでしょう。「私の勝ちだ」とスターシアに打電するところまでは同じですが、スターシアは沈黙したままです。実はヤマトの乗組員たちは真田さんの「こんなこともあろうかと」密かに準備した脱出装置で無事脱出。二号艦宇宙戦艦ムサシで無事イスカンダルに飛び立つのでした。そのデザインはヤマトと同じで艦首波動砲だけが二門になっているものでした。これはアンドロメダよりも早いです。キャラクターの造形はテレビシリーズに準拠しつつペン入れは松本零士に寄せているものでした。私はこの同人誌を広島城北高校の1984年の文化祭の際に見させて貰いました。

前期カラー
後期カラー

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