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特高刑事ヒルコ

「特高刑事ヒルコ」は1990年に広島県立三和高校の映画研究会が制作し文化祭で上映した特撮刑事映画。監督をしたK氏が同人誌で見かけた「はだしのゲン」の特高刑事をコラージュした「特高警察サイバーコップ」と「機動刑事ジバン」のバイオロン法に触発されて作ったと文化祭での上映会チラシの中で語っています。
特高刑事のヒルコが反政府活動を弾圧する話で劇中で処刑される怪人たちは平和主義者のインモラルな作品。
一度しか見ていないので細部は不明だけどヒルコは宇宙刑事みたいな頭部にスーツの身体で、バイオロン法ならぬ反平和主義法を読み上げながら次々と平和主義者の戦闘員を葬る。最後にメインの怪人を処刑して物語は終わる5分程度の作品。

劇中の反平和主義法
第一条
特高刑事ヒルコは、いかなる場合でも令状なしに犯人を逮捕することができる。
第二条
特高刑事ヒルコは、相手を平和主義者と認めた場合、自らの判断で犯人を処罰することが出来る。
第二条補足
場合によっては抹殺することも許される。

文化祭での映画研究会の上映会はメインの青春ものが30分弱の作品でこれは併映用の小品。箸休め。
メインの映画「世羅西の青春」は三和高校のある世羅西町(現広島県世羅郡世羅町世羅西)に住み続けるのが嫌な主人公と、その田舎が好きな幼馴染みが好き合っているのに、故郷への思いの違いから男子高生は都会(広島市ではなく東京)に出て、女子高生は男子高生と別れて地元に残って観光農園経営している先輩と付き合っていく酸っぱい青春もの。高校文化祭映画なのでラブシーンはありません。
結果的に女子高生を奪う形になる観光農園の青年経営者役をヒルコの監督のK氏が演じていました。

「特高刑事ヒルコ」と同時上映の「世羅西の青春」のヒロイン写真
都会に憧れる幼馴染の主人公と別れ地元に残る先輩の求婚に答える
パンフレットの白黒写真を着色処理してAIでイラスト風に変換したもの

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