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大怪獣ガタロ
1998年の広島国際アニメーションフェスティバルにレイ・ハリーハウゼンが来広すると知った広島のアマチュアフィルムメーカーの有志3人が作ってフェスティバル応募しようとしたハリーハウゼンに捧げる1本。
残念ながら間に合わず未完成に終わったがガタロが歩き回り路面電車を倒すテストフィルムまでは撮影されていました(というか私はそのシーンしか見ていない)。
設定身長6mくらいの怪獣ガタロが吠えながら路面電車を倒した後に、コロッセオ風のミニチュアに仕上げた広島市民球場に向っていくまでの3分弱の映像までは出来上がっていました。
路面電車はKさんがプラ板で作ったフルスクラッチのミニチュアで自走できるもの。広島市民球場はほとんどカラー写真で構成された書き割りとリアプロジェクションで客席部分の一部がミニチュアで、これはM君作。
怪獣ガタロは、河太郎つまりカッパの怪獣であり、ハリーハウゼンの金星竜イーマに似せたデザインの30センチくらいの金属製アーマチュア入りモデルで、Sさんがデザインし製作しました。表面の塗装処理は最初、爬虫類風の鱗処理だったが、宇宙船に掲載されたSFヘルスクラッシャーのスティーブ・ワンのカエル塗装見てそれを真似て両生類風に変更したそうです。
撮影はセットを組んだM君宅の離れで行われました。
ダイナメーションの再現を目指していたけど時間切れでした。コマ撮り特撮手がけたSさんはその後、東京のK産業に就職して広島を離れたので今じゃフィルムが現存しているかも不明です。
Sさん本人はガタロのフィギュア写真持ってハリーハウゼンと話せたことで満足したとM君から聞きました。
1999年頃の東急インの会議室で行われた上映会でこのテストフィルムのビデオを見る機会に恵まれましたが、それは1分弱の、ホント「ガタロ」が歩くだけのシーンでした。聞いていた路面電車との絡みも広島市民球場でのシーンも無くちょっと歩くだけの、まるで映画「ピラニア」のトカゲの二足歩行シーン並みの特撮でした。
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