ファーマー

「ファーマー」は農家に嫁に入った女性が2年目の農業の記録を残したビデオ作品です。農家に嫁に来て二年目。女の子を産んで半年の正月からこの作品は始まります。牛を飼っているのでてっきりそれを農業に使うのかと思ったらトラクターが登場します。義父母を中心にトラクターでの田起から農作業が始まり草を刈り畦をつくり水を張りと作業が進んでいきます。義父母と夫と娘以外に何度も登場するのが軽トラックで営業に来るJAの職員です。「あれはどうですか」「これはいかがですか」と何度も営業に来ます。結果、赤ん坊の面倒も見なければならず専業農家だった夫も空港職員として就職して講習を受けるようになったので時間節約のためにそれまでは自家製だった苗をJAから購入することになります。畦に芝桜を植えたり合鴨を田んぼに放したらしながら秋の稲刈り乾燥脱穀供出と農作業は淡々と続きます。平行して一反だけ有機肥料農薬使わず手植え天日干しの米作りをしていますが、これはそういう付加価値を付けての直売所で直接販売する商品になります。赤ん坊が産まれてビデオカメラを購入したもののそれだけを撮るのにはもったいないで農作業を1年にわたって記録し映画にした彼女は元は結婚式場「鶴亀荘」（廃業となり跡地にはグリーンホテルが建っている）勤めで撮影助手をしている人でした。今では孫もいる彼女ですが大葉とかスーパーと契約野菜を育てたり遊休地を借り上げたりしながら夫を尻目にファーマーとして充実した日々を過ごす事業家となっています。