東京クーデター・Xデー日曜日
「東京クーデター・Xデー日曜日」は、1980年2月23日(2月26日の近く)にテレビ朝日の土曜ワイド劇場で放送されたテレビドラマです。
監督 中島貞夫
脚本 神波史男、奥山貞行
音楽 津島利章
制作が東映だと思ってたら東映ビデオ芸能でした。
キャストは、クーデターを起こす右翼結社「千郷塾」の塾長「千波貞之」を中村敦夫、塾生で一人キリングマシーン工藤を高橋長英、人質になる総理大臣を南原宏治、警視総監を金子信雄、国防大臣を成田三樹夫、黒幕の前国防大臣を佐藤慶、その腹心を中尾彬が演じていました。
小林稔侍とか軍人だったか警官だったか忘れてしまいました。
ストーリーは中村敦夫率いる右翼結社が決起してテレビ局を占拠して収録に来ていた総理大臣を人質に立てこもります。それを解決すべく警視総監以下警察が総力をあげて動くのですが・・。
中村敦夫の率いる右翼結社は農本主義に基づく結社でその著書に従えば国際社会で孤立しても自給自足で自立していけると主張しています。途中、その主張をテレビで流すことに耐えられなくなったディレクターが国民に訴えようとして「国民のみなさん我々テレビ局は・・」と言ったところで射殺されます(多分三上真一郎だったと思います)。
紆余曲折あって総理や外相等人質になった大臣を除く閣僚で会議を開き、中尾彬演じるブレーンに唆された成田三樹夫演じる国防大臣の主導で総理と極秘の会話をして国防軍を使った強攻策についての了解を取り付け、テレビ局に国防軍を突入させます。右翼結社のメンバーもテレビ局員等の人質も無差別に殺害しながら国防軍の軍人はついに総理が監禁されている部屋に突入します。
「君たちは私を救いに来たのか?」総理は、そう問うた瞬間に国防軍の軍人によって射殺されます。それを見てニヤつく突入部隊に随伴した中尾彬のブレーンでしたが、「知りすぎた民間人は消せとのことだ」と多分小林稔侍の軍人が言うと次の瞬間射殺されました。
こうした虐殺は全て右翼結社のせいにされ事実は闇に葬られます。そして戒厳令が敷かれ国防軍が政権を掌握し、佐藤慶の前国防大臣が元首となる軍事独裁国家が成立します。
脱出に成功した中村敦夫は責任を痛感して切腹して果てます。高橋長英は植木職人に化けて佐藤慶の暗殺を企みますが発覚して射殺されます。
こうして日本は韓国の朴正熙政権のような軍事独裁政権となって物語は終わったように記憶しています。
何せ子供の頃に一度見ただけなので記憶だけで書いています。調べてもほとんどわからないです。当時から時代劇好きで時代劇俳優は今でもどんな役だったかよく憶えていますが、警視庁の特殊部隊が何やったかとか中村敦夫と高橋長英以外の右翼結社のメンバーとか完全に記憶が抜け落ちています。
この年の2時間ドラマでは他にフジテレビで放送された森繁久弥主演の「七人の軍隊」が記憶の残っていますが、これも森繁以外のキャストを忘れています。