馬鹿が戦車で学校にやって来る
1990年頃に呉での上映会で見た作品。広島県北の高校が1980年代に修学旅行で韓国に行っていて、そこで漫研の男子高校生が戦争記念館(ガイドのおばさんに広島から来た人は不愉快になるかもと言いながらB-29の屋外展示場所に案内されるそうな)の屋外展示のB-29でタラップから降りるマッカーサーごっこやったりM4シャーマン戦車に搭乗したりして、それを8ミリフィルムで撮影したことが制作の発端と聞いています(鹵獲され展示されていたT-34に乗って「俺はソ連兵だ!」と遊んだローディストの部員もいたそうな)。
帰国した漫研スタッフは何を思ったか、シャーマンに搭乗して色々馬鹿なポーズ取った男子高校生を悪役に仕立て、学校で逃げ回る女子漫研部員を戦車で追い回す映像を作成することにしました。
見出し画像の2人が戦車に搭乗した車長と操縦士の男子漫研部員のコンビです(キューポラから上半身出す車長と運転席ハッチから顔を出す操縦士)。
戦車はM4シャーマンのラジコン戦車を準備し、人との絡みは遠近法を使った一発合成で済まします。3人の女子漫研部員を戦車で追い続ける発想は宮崎駿の雑草ノートだと監督(山田洋三(ヤマダヨミと読みます)って監督名は山田洋次のパロディだろうね)は言っていますが本当でしょうか?
ラストは戦車が落とし穴に落ちておしまい。
なんか楽しそうな青春の一コマです。