ATTACK OF THE MADOGIWA
「ATTACK OF THE RONIN」の姉妹編なのですが、巨大特撮ものではなく等身大のリストラ対象になっていて、虐められているサラリーマンが社員旅行でついにキレて暴れまわる話です。
怪獣物の前作と違ってホラー映画。気に入らない上司や同僚を次々と殺害するも最後は崖に追い詰められて、説得を試みる小学生の息子の前で崖から飛び降りて自殺します。
女性社員たちが天井から流れ落ちる血を浴びて血まみれになる等悪趣味な演出。一度は転落死したはずのサラリーマンが警察や救急車を呼ぶように指示しながらサラリーマンを侮蔑するセリフを吐いていた上司の後ろで立ち上がり噛みつこうとしたところで終了。
特撮は血糊。とにかく血糊のゴアフィルムで辟易とします。
1988年の広島大学学園祭で視聴。
あまりの前作との違いにスタッフに聞いたところ、本来は崖から飛び降りたところで巨大化して大暴れし最後突如から出てきた蛸に湖に引き込まれて終わりになる予定だったそうです(どこまで本気で話していたのか不明だけど。蛸に引き込まれて終わりとか「フランケンシュタイン対地底怪獣」のパロディみたいだし)。監督がモデルアニメーションはチャチだとして脚本段階で全部カットして、その分血糊をマシマシにしたそうです。
ロケ地は東広島市志和町の並滝寺池に面した廃屋の旅館施設で廃却が決定していた旧藤原園。宴会場の惨劇等怒りの主人公が超能力で社員たちに復讐する壊し放題の演出は米映画「キャリー」が元ネタ?