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台東区北部の集いへ

プロフィールにも記載している来年2月の展示会には、トークショーの実施も予定しています。

その中に『山谷』地域と呼ばれる、かつて日雇労働者が多く住んでいた地域でホームレス状態にある人たちのケアに従事する方もお呼びする予定です(まだ打ち合わせ段階なので詳細決まればまたお知らせします)。
山谷は、高度成長期には土木・建設現場で働く家なき労働者が仕事を求めて集まり賑わった、RPGで言えばギルドハウス中心に栄えた決して治安のよろしくない街(例えがややこしい?)のようなものであったとのことです。実際に足を踏み入れてみましたが、今はブルーシートハウスは公園のみ、簡易宿泊所の軒下に昼間からお酒を飲まれているお爺さんがちらほらといらっしゃる程度でした。

さらに少し西へ歩けばご存知『吉原』もある、かつての活気が失われてしまい商店街もシャッターの閉まった店舗が多い、そんな印象のあるのが台東区の北部となります。
南部は浅草〜蔵前〜浅草橋とインバウンドの恩恵もまだまだこれからの栄えた街並みであり、この対比は光と影のように色濃く見られました。

私はできればこのプロジェクトは北部で実施したいと考えていました。
個人の喪失体験を表現しつつも、その土地の喪失にも触れて考えてみたいと思い、トークショーを企画している意図もあります。それは山谷や吉原といった、かつての日本を支え現在はゆっくりと喪失に向かっている土地を見ようとしないで語れるはずがありません。

そこで、台東区の都市づくり部が主体となり進めている空き家・空き店舗の活用により街を活性化する事業「タイトーキタリズム」の集いに参加してきました。目的はやはり来年2月の本プロジェクトの会場としてお借りできる場をご紹介いただくためです。
結論、敷地面積の小さな家が立ち並ぶ北部では、なかなかトークショー動員できそうな会場と呼べる広さのものは見当たらなかったのですが、この地域を再生しようとする人々の熱気にあてられて励まされてきました。

写真は地場産業の皮革産業にスポットライトを当てたイベント『A-ROUND』の決起宣言の模様です。自分で靴を作ることができるワークショップなども開催するとのこと。浅草や上野だけではない台東区を、ぜひ体験ください。


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2025年2月に東京都台東区で実施する展示会に向け、喪失体験の取材をさせていただける方を募集しています。

また、クラウドファンディングも実施中です。ご支援いただける方や拡散いただける方は、以下URLからアートプロジェクトの詳細をご確認ください。よろしくお願いいたします。


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