
天川村の青い鳥
奈良県、天川村( てんかわむら )にある、洞川( どろがわ )エコミュージアムセンターです。
このエコミュージアムセンターで平成元年から続いている「 天川村名水祭り 」で、森の案内をさせてもらいました。
アットホームで、あたたかみのあるお祭りでした。
エコミュージアムセンターは、洞川( どろがわ )という、修験道の聖地と歓楽街として行者さんで賑わう集落にあって、
森の案内は、その洞川集落を見下ろす大原山( おおはらやま )でさせてもらいました。
ゴールデンウィークの大原山は、桜たちが花を咲かせていて、参加してもらった方々には、とても喜んでもらえました。
せっかく天川村に来たので、案内が終わってから、また大原山の森を歩いてみました。
ふと、地面の近くを見てみると、
一人静( ひとりしずか )が、花を咲かせていました。
芽吹きと同時に、1本の花穂( かすい・1本の軸に群がりついている花序のこと )を出すことから、一人静という、かわいらしい名前がつけられました。
大原山では、何本もの霞桜( かすみざくら )が、たくさんの花を咲かせていました。
霞桜は、山桜とよく似ていますが、
◯ 花が咲く時期が、霞桜の方が遅いこと、
◯ 花が咲くのと同時に芽吹く葉が、山桜ほど赤みがかっていなくて、緑っぽい色をしていることが多いこと、
◯ 霞桜の方が、山桜よりも、花の色が白いことが多いこと、
などから見分けることができます。
白い花を咲かせている姿が霞み( かすみ )がかかっていることから、霞桜( かすみざくら )という名前になりました。
また、かつて日本中で麻( あさ )を育てていた頃、人々は霞桜が花を咲かせるタイミングで麻の種を蒔いていたことから、麻蒔き桜( あさまきざくら )とも呼ばれていました。
ふと綺麗な鳴き声がしたので、茂みのむこうを見てみると、
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